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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/05/18:52

12011446 忘れっぽい日本人

海音寺潮五郎が司馬遼太郎との対談「日本史を点検する」の中で「天災が多いので、いちいちこだわっていたら前に進めない。”水に流す”という文化」と日本人特有の資質を語っています。




太平洋戦争は自存自衛の戦争だったのか、侵略戦争だったのか。

それぞれの見解があるといってしまえばそれまでですが、なぜ、日本国民全員が見聞し体験した事実なのに、このようにいろいろな見解があるのでしょうか。

太平洋戦争について、様々な見解を大別すると幾つかのパターンがあります。

まず、共産党説。

共産主義者が提唱した「帝国主義侵略戦争」。

これが爆発的に広まったのは、まず、戦前に非合法化され逮捕・投獄された共産主義者と、かつてのシンパ、そして弾圧を怖れて転向した元共産主義者。彼らが、この説を流布しました。

戦前の共産主義者は、左翼・リベラルであり理想主義的知識層がほとんどでした。

非合法化により逮捕・投獄されますが、敗戦で解き放たれ、転向して生き延びた元メンバーが、転向した後ろめたさなどからこの説を流布したのです。

今では笑い話のようですが、敗戦後の一時期、占領軍司令部前で「万歳」を唱えたりしたことがあります。

共産主義者の目には、占領軍が日本を帝国主義から解放してくれた「解放軍」に見えていたのだそうです。

共産党説が「日本悪玉説」だとすると、自衛戦争説は「日本善玉説」とでも言うべきでしょうか。

日本善玉説(自衛戦争説)は、歴史的資料を分析すれば説得力のあるものです。

しかし、こうした善玉説が出てきたのは時既に遅く、戦後日本には共産党説がはびこり、それにプラスして次にご紹介する東京裁判史観というものが加わります。

東京裁判史観は、私が説明するまでもありませんが、「日本軍国主義者の共同謀議による侵略戦争」という見解です。

パターンは3つですが、1つの真実になぜここまで出てくるのか。

忘れっぽい、水に流すという国民性が大きく影響してはいますが、日本人の過ぎた事象に対する責任の放棄があると私は考えます。

竹島問題ですが、竹島のことなど日本人に頭の中に無かったのに、李明博は敢えて愚行を犯し日本人に竹島問題を思い出させ、我が国の象徴である天皇陛下に土下座させるとまで言い切り、日本人に竹島の存在を認識させてくれました。

天皇陛下に対する土下座発言は問題視されても、竹島問題については何の議論もされず、私たち日本人もまた忘却の彼方に忘れ去ろうとしています。無責任だと思いませんか?

総選挙ですが、争点はようやく絞られてきたようですが、「年金」はどうなっているのでしょうか。

原発再稼働・廃止もけっこうなことですが、福島第一原発事故の処理もまだまだの状態だというのに、その先にあるはずの原発問題を選挙の争点にするのは無責任ではないでしょうか。

このように、私たちは「年金」問題を忘れ、事故処理を忘れ、震災まで忘れて選挙に走る政治家を見ているのです。

忘れていいのか、それが今回の選挙の争点だと私は解釈しています。

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