憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
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02051551 | [PR] |
12030800 | 北朝鮮情勢を深読みする |
北朝鮮が人工衛星の発射を予告しました。
この予告は北朝鮮の「宇宙空間技術委員会」から出されたもので、地球観測衛星「光明星3号」を運搬ロケット「銀河3号」で打ち上げるとのことです。
発射予告の期間中には、日本では衆院選、韓国では大統領選が行われ、2期目のオバマ大統領に揺さぶりをかけるには絶好の機会です。
アメリカ国務省は「“衛星”の発射は重大な挑発行為であり、地域の平和と安全を脅かすものである」との声明を発表し、国連安保理決議の遵守と、「貧しい資源を核開発や長距離ミサイル開発に充てることは、北朝鮮をさらに孤立化させ、国を貧しくさせるだけ」と撤回を求めました。
日本はといいますと…北京で5、6日に予定されていた北朝鮮との外務省局長級政府間協議の延期を決め、北朝鮮に外交ルートを通じて伝達したそうです。
日本政府として、ミサイル発射予告への「抗議」の意思を伝えるものと見られますが、果たして本当に「抗議」の意思は伝わるのか、せっかくの対話の窓を自分で閉じ、ロケット発射を撤回するよう説得する気はないのでしょうか。
私は常々疑問を感じていました。
それは、隣国であり、日本には北朝鮮の関係者が多数在住していながら、余りにも北朝鮮の情報は少な過ぎることです。
政府は真剣に北朝鮮と向き合う気があるのかとさえ疑いが浮かびます。
中国と北朝鮮は親密であったはずが、今では中国の説得に耳を貸さずやりたい放題。
こうした北朝鮮の暴走に、そこに何ら北朝鮮の意図がないのかと推測もできないのでしょうか。
中国と北朝鮮の関係は、「中朝友好協力相互援助条約」が結ばれ、この条約の本旨は第3条にあります。
「いずれの締約国も、他方の締約国に対するいかなる同盟をも結ばず、また,他方の締約国に対するいかなるブロック、行動又は措置にも参加しない」
これが、中朝関係を「血盟関係」とするいわれです。
現在の情況は、この関係に亀裂が生じ、血盟関係が破綻状態にあるのではないかと思われます。
今年5月だったでしょうか、中国漁船3隻が北朝鮮により拿捕され、乗組員29名が拘束され、1隻当たり40万人民元(約500万円)を要求したことが伝えられました。
この漁船は、ワタリガニ漁をするもので、和名は「ガザミ」と呼ばれ、日本ではミソや卵巣の濃厚な旨みと甘みが珍重されています。
中国・朝鮮でも珍重され、距離が近く豊かな漁獲量を誇る北朝鮮領海は魅力ある漁場です。
北朝鮮は外貨稼ぎの手段として、ワタリガニの漁業権を売っているようですが、中国の漁師には漁業権を買えない者もいて、無断越境して違法操業し拿捕されると見られています。
中朝関係の変化は、2010年の金正日による外交で、それまで外国の地名・人名表記は自国読みで統一されていました。
これが中国の要請により、中国読みに変更されました。
しかし、昨年の8月になり再び自国読みに変更されました。
これらの動きから、北朝鮮は中国の言いなりにはならないとの意思を伝えているように思えるのですが、日本ではこうした論議は全く行われていません。
北朝鮮ではこうした変更は、全てが最高指導者の「指示」によるもので、こうした変化は最高指導者の何らかの意図があると判断するのが常識です。
私など世の中を深読みする人間ですが、北朝鮮のミサイル発射は何故か安倍晋三に追い風になるという奇妙な一致があります。
06年の北朝鮮のミサイル乱射、そして今回のミサイル発射と、偶然が二度も重なると偶然とは言えないような気がします。
そこに何があるのかは、皆さんの想像にお任せします。
かつて平壌に駐在した経験のある英国大使が、「北朝鮮の中国嫌いは反米を超えた」と明かしたことがあります。
全ては素人の推測の域を出ませんが、こうした背景を全く考慮せず、ただ単に窓を閉めて「抗議」の意思を伝える意味はあるのでしょうか。
この予告は北朝鮮の「宇宙空間技術委員会」から出されたもので、地球観測衛星「光明星3号」を運搬ロケット「銀河3号」で打ち上げるとのことです。
発射予告の期間中には、日本では衆院選、韓国では大統領選が行われ、2期目のオバマ大統領に揺さぶりをかけるには絶好の機会です。
アメリカ国務省は「“衛星”の発射は重大な挑発行為であり、地域の平和と安全を脅かすものである」との声明を発表し、国連安保理決議の遵守と、「貧しい資源を核開発や長距離ミサイル開発に充てることは、北朝鮮をさらに孤立化させ、国を貧しくさせるだけ」と撤回を求めました。
日本はといいますと…北京で5、6日に予定されていた北朝鮮との外務省局長級政府間協議の延期を決め、北朝鮮に外交ルートを通じて伝達したそうです。
日本政府として、ミサイル発射予告への「抗議」の意思を伝えるものと見られますが、果たして本当に「抗議」の意思は伝わるのか、せっかくの対話の窓を自分で閉じ、ロケット発射を撤回するよう説得する気はないのでしょうか。
私は常々疑問を感じていました。
それは、隣国であり、日本には北朝鮮の関係者が多数在住していながら、余りにも北朝鮮の情報は少な過ぎることです。
政府は真剣に北朝鮮と向き合う気があるのかとさえ疑いが浮かびます。
中国と北朝鮮は親密であったはずが、今では中国の説得に耳を貸さずやりたい放題。
こうした北朝鮮の暴走に、そこに何ら北朝鮮の意図がないのかと推測もできないのでしょうか。
中国と北朝鮮の関係は、「中朝友好協力相互援助条約」が結ばれ、この条約の本旨は第3条にあります。
「いずれの締約国も、他方の締約国に対するいかなる同盟をも結ばず、また,他方の締約国に対するいかなるブロック、行動又は措置にも参加しない」
これが、中朝関係を「血盟関係」とするいわれです。
現在の情況は、この関係に亀裂が生じ、血盟関係が破綻状態にあるのではないかと思われます。
今年5月だったでしょうか、中国漁船3隻が北朝鮮により拿捕され、乗組員29名が拘束され、1隻当たり40万人民元(約500万円)を要求したことが伝えられました。
この漁船は、ワタリガニ漁をするもので、和名は「ガザミ」と呼ばれ、日本ではミソや卵巣の濃厚な旨みと甘みが珍重されています。
中国・朝鮮でも珍重され、距離が近く豊かな漁獲量を誇る北朝鮮領海は魅力ある漁場です。
北朝鮮は外貨稼ぎの手段として、ワタリガニの漁業権を売っているようですが、中国の漁師には漁業権を買えない者もいて、無断越境して違法操業し拿捕されると見られています。
中朝関係の変化は、2010年の金正日による外交で、それまで外国の地名・人名表記は自国読みで統一されていました。
これが中国の要請により、中国読みに変更されました。
しかし、昨年の8月になり再び自国読みに変更されました。
これらの動きから、北朝鮮は中国の言いなりにはならないとの意思を伝えているように思えるのですが、日本ではこうした論議は全く行われていません。
北朝鮮ではこうした変更は、全てが最高指導者の「指示」によるもので、こうした変化は最高指導者の何らかの意図があると判断するのが常識です。
私など世の中を深読みする人間ですが、北朝鮮のミサイル発射は何故か安倍晋三に追い風になるという奇妙な一致があります。
06年の北朝鮮のミサイル乱射、そして今回のミサイル発射と、偶然が二度も重なると偶然とは言えないような気がします。
そこに何があるのかは、皆さんの想像にお任せします。
かつて平壌に駐在した経験のある英国大使が、「北朝鮮の中国嫌いは反米を超えた」と明かしたことがあります。
全ては素人の推測の域を出ませんが、こうした背景を全く考慮せず、ただ単に窓を閉めて「抗議」の意思を伝える意味はあるのでしょうか。
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