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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/27/04:01

05260700 訓練通りのことをしただけ

こんな言葉、なかなか言えるものではありません。

訓練を繰り返しても、いざとなれば頭の中は真っ白になり訓練やマニュアル通りに体を動かすことは至難の技です。






岩手県釜石市の鵜住居(うのすまい)保育園は津波で園舎は流されましたが、園児69人と職員21人全員が無事でしたが、芹沢園長は事も無げに言ったのが、「訓練通りのことをしただけ」と語りました。

私は生まれ、育ち、自衛隊とその後の仕事などから、緊急事態に対しては冷静でいられるようにできているつもりですが、今回の震災だけは違っていました。

地震だけでなく、その後の津波に冷静に対応し69人の園児の命を守れたことは国が賞賛するレベルの偉業です。

防災の専門家は、「日頃の防災意識がいざというときに役立つことを証明した」と簡単に片付けていますが、繰り返しになりますが巨大地震後の巨大津波に冷静に対応するのは容易ではありません。

震災発生当時、園児たちは昼寝の時間だったそうです。

揺れを感じた職員は手分けして園児を起こし、上着を着せて園庭に集め、人員点呼し確認できたクラスから事前に決めてあった高台に移動したそうです。

保育園はマニュアルに従って、0歳児5人をおんぶし、乳児15人を台車2台に乗せ、2歳児以上は手をつないで歩かせたそうです。

無事、指定避難場所に着いて振り返ると、園舎の屋根が流されているのが目に入り、園長はさらに高い場所への避難を決断したそうです。

素晴らしい判断と決断力です。

指定避難場所に着けば、安心してしまい疲れが出てしまい動けなくなるのが通常ですが、園長はそういうことは全く無く、これが園児と職員を守りました。

驚かされたのは、避難訓練で、時間帯や職員の人数などの条件を変えて行っていたというのです。

危機管理のプロである軍事組織のような、実戦を想定した訓練です。

素晴らしいことですが、私は園長に感謝したいです。

園児たちと縁もゆかりもありませんが、未来ある子供たちの命を守ってくれたことは、国民の一人として心から感謝します。

菅直人、園長の爪の垢煎じて飲めよな!

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