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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/25/21:00

05180700 立場が変われば物言いも変わります!

小佐古敏荘、この名前をご記憶の方も多いでしょう。

「私のヒューマニズムからしても受け入れがたい」と涙ながらに、政府を批判した辞任会見を開いた内閣官房参与です。






小佐古敏荘(こさことしそう)氏は東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻教授です。

人というのは、話すことや行動で、とかくその人となりを判断しがちですが、小佐古氏ほどよく調べてみないと本意がどこにあるのかわからないと改めて気づかされます。

小佐古氏が記者会見で批判したのは、原発事故に対する政府の場当たり的な対応と、福島県内の小学校などの校庭利用の放射線の基準に「年間20ミリシーベルト」という数値が出されたことに対するものです。

小佐古氏は、広島・長崎の原爆で被爆者手帳を交付されている人は、約23万人いますが、原爆症と認定され医療特別手当を受けているのは、手帳を交付された人の2.8%でしかありません。

被爆して原爆症の認定を受けていない方が、認定を求め裁判で争っています。

爆心地から約2.5㌔で被爆し、爆風で飛んできた屋根瓦が頭に刺さり、脳の損傷で半身不随となり、被爆直後から下痢、脱毛など原爆症特有の症状で、放射線の影響と見られる治癒力の低下で傷が塞がるのに2年半もかかったという被爆された方がいます。

この訴訟で小佐古氏が国側の証人として出廷し、爆心からの距離により放射線の影響は低下し、訴訟を起こされた方の距離では、放射線の影響はごくわずかで放射線による治癒力の低下は考えられないと証言しました。

裁判では、小佐古氏の辞任した理由とは正反対のことを証言していたのです。

その後、同様の訴訟で証人となった小佐古氏は、治癒力の低下について「医者ではないからわからない」と証言し、無責任極まりないものです。

小佐古氏は、直接的な被爆を重視し内部被曝については全く無視しています。それが、「私のヒューマニズムからしても受け入れがたい」と辞任するとは、これまでの主張が180度変わったことになります。

さらに、小佐古氏は国の代弁者として原発推進にも協力しています。

「原発の耐震性は建築基準法の3倍。地震があれば、原発に逃げ込めばいいと言われるくらいです」と原発安全神話を吹聴していたのです。

そうした行動を繰り返してきた小佐古氏が、手のひら返しをやらかしたのはなぜなのでしょうか?

ちなみに、年間20ミリシーベルトとしたのは、国際放射線防護委員会が日本に対し行った年間限度内の最大のもので、復旧後は1ミリシーベルト以下に戻すように勧告されています。文部科学省も夏休み明けまでの暫定適用としており、小佐古氏の会見では、永久的に20ミリシーベルトとする誤解を招くだけです。

ヒューマニズムでも原発安全神話でもかまいませんが、自己の主張を二転三転させるのは、福島県民を振り回すだけで、おっさんが涙の会見だけでダンマリを決め込んでいるのは、日本の最高学府の教授としては「失格」と言わざるを得ません。

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