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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/03/08:15

02210800 真面目にやっているのか

尖閣諸島での日中間の緊張で、自衛隊は「離島(島嶼)防衛」を意識した姿勢を明確に打ち出しました。

それはそれで、戦術的には現実味を増した離島への覇権国家の侵入に対処するのは当然なので問題はありませんが、自衛隊/防衛省がどこまで真剣に考えているのか、私には全く見えてきません。






太平洋戦争で離島の攻防戦が日米の間で繰り返され、日本軍の悲劇もまた繰り返されました。

そこでは、「玉砕」という巧言で事実を脚色し国民を欺きました。

軍事的には部隊の三割が戦傷死すれば、部隊行動はできなくなり降伏すべきというのが常識です。

玉砕とは全滅であり、それは軍事的に全く無意味なことです。

自衛隊/防衛省の言う「離島防衛」の大前提は、制空権の確保にかかっています。

もし制空権を失えば、いかに優秀な部隊・装備を配備しようとも補給が断たれ、太平洋戦線で玉砕していった日本軍と同じ結末を迎えます。

奪回作戦も想定しているようですが、逆上陸には大きな犠牲を払うのは当然のことであり、それらについては全く言及していません。

仮に尖閣諸島で日中の武力衝突が起きれば、周辺の島嶼群に止まらず、米国の対応如何によっては沖縄も攻撃されることになるでしょう。

ミサイル、巡航ミサイル、コマンド部隊による破壊工作、テロなど何でもありとなるのは必至です。

南西諸島方面の制空権を確保するには、まず航空優勢を確実なものにする必要がありますが、それには地上配備の航空部隊ばかり注目されますが、空母が手っ取り早く確実であるのに、自衛隊は「強襲揚陸艦」を持ち出してきています。

現在の兵力で尖閣侵攻に自衛隊が対処しても勝ち目はありません。

一部メディアでは、統幕が尖閣侵攻シミュレーションを行い、結果は日本の惨敗だったと伝えましたが、現状では当然の結果です。

安全保障は敵を減らし味方を増やすことが第一です。

日本はそれをしているか?

海自はP-3Cの後継に国産哨戒機を充てましたが、用途廃止となる多数のP-3Cはどうするのでしょう。

中国の覇権に苦汁を舐めさせられている国が、哨戒機を購入しようとしています。こうした国に無償で譲渡するとか、安価で譲渡し対潜作戦の指導をするとか、様々な方策があるはずです。

それらのできる事に手を付けず、その先の装備を揃えるという全く無意味な行動を続けているのが、私から見た現在の自衛隊の姿です。

真面目に取り組んでいるとは到底思えません。島防衛を予算獲得のネタにしているとしか思えないのです。

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