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憂い next ver.

新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/12/21:01

04160700 生きててくれてよかった

広島か長崎か東京だったか忘れましたが、原爆、大空襲がいかに悲惨なものであったかを語ることばに、「その家の歴史が消されてしまった」というのを鮮明に記憶しています。

家族の思い出や、いろいろな記憶の詰まった品々。それが灰になってしまったという意味です。






今回の大地震による津波の被害は、戦争の悲惨な現実と酷似しています。

津波で家を流された人たちは、財産や大切な人を失っただけでなく、大切な人の思い出の品さえなくしてしまったのです。

命は助かっても、何も残されていないという現実のつらさを、私たちはどれだけわかってあげられるでしょう。

他人事ながら考えれば、何もなくなれば諦めもつくかもしれません。しかし、原発事故による避難区域で助かった人はさらに過酷な状況下に放り出されています。

失った家族の遺体すら放射性物質の影響で立入禁止となり、捜すことさえ禁じられているのです。

そこに住んでいたというだけで何の過誤もないのに、住み慣れた地を追い払われ、避難先に来ても落ち着けるはずはありません。

中には心ない親を真似て、避難地域から来た子供たちを、同じ子供たちが差別していると聞き及んでいます。

こんな馬鹿馬鹿しい話があるでしょうか。

浅はかな知識で放射性物質を知った気になり、子供のいる前でも平気で話をしている『バカ親』が少なからずいることに怒りを感じます。

放射性物質=癌という図式が、何も理解しようとしない無知な輩の血相を変えさせているのでしょうが、放射性物質と同じ発癌性物質の中には、経口避妊薬の組み合わせ、アルコール飲料、タバコの喫煙、紫外線を発する日焼けマシーンもあります。

無知がゆえの恐怖は、もう捨てませんか?

ちなみに、日本人の現在の癌になる確立は50%ですから、気にしたところで大差ないような気がするのは私だけでしょうか?

新聞やテレビでは伝えられていませんが、被災地は私たちの想像を絶するものがあるのが現実です。

震災から三週間後くらいから電話が通じるようになり、何を話していいのかわからず、とりあえず電話をするのですが、「生きててくれてよかった」という言葉を誰もが喜んでくれます。私は、この言葉への反応は、犠牲があまりにも多く、被災して助かった方も、助かったことに罪悪感を感じているのではないかと思います。

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