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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/03/17:46

03210800 小人窮すればここに濫す

小人物は行き詰まった状態になると、取り乱して悪いことでも何でもやってしまうこと。「窮すれば濫す」とも言う。「小人」徳や教養のない人を指しています。




2011年3月11日14時46分18秒、三陸沖でマグニチュード9.0の地震が発生しました。

福島第一原発4号機から6号機の定期点検のために停止中で、稼働中だった1号機、2号機、3号機は地震の揺れを感知して自動停止しました。

この揺れで1~4号機の受電設備が損傷し受電できなくなり、5、6号機が送電鉄塔の倒壊により受電不能となりました。

どちらかでも受電できていれば、原発内で電力を融通できるシステムがあり電源喪失の問題は起こらないはずでした。

電源喪失により非常用交流電源(ディーゼル発電機)が起動しました。

津波が襲来し発電施設が浸水し、原子炉が交流電源も喪失します。

ここから原子炉の暴走が始まります。

個人的には、原発は存在悪であっても代替エネルギーの問題や蓄電技術の確保など、先が見い出せるまで全原発とはいきませんが限定された再稼働は仕方が無いと考えていました。

しかし、今回の特番などで改めて知りましたが、日本の電力会社には原発を任せられないということです。

全く危機管理ができていない。危機管理ができていない=最悪の状況想定がされていないということがハッキリしました。

福島第一原発事故を経験をしてもなお、電力各社とも何ら変わっておらず、むしろ日本以外の原発運用国のほうが福島第一原発事故を教訓として生かしています。これでは本末転倒というものです。

原発を持つ各電力会社、原子力規制委員会には日本の原子力発電について管理能力が無いことを証明しています。

東日本大震災二周年でメディアが特集を組みましたが、テレビの特番で驚かされたのは、陸自ヘリによる注水を見ていた東電幹部が、テレビ会議の録画の中で「入ってねぇ~よ」という大きな声には本当に驚きました。

日本の、日本人の将来を左右する重大な危機に、当事者であるはずの東電は祈るような思いがあったはずで、「入ってねぇ~よ」などという言葉を出せるような状況ではありません。

当事者責任を自覚していなかった証拠です。

呆れるしかありません。

小人に原子力発電、小人に原子力行政を任せたままでいいのか。

私は闇雲に放射線を怖れることはしません。原子力発電も電力問題解消まで暫定的な再稼動は認められる認識していましたが、放射性物質の危険性は常人よりも知識はあります。

その私が震災から二周年を迎え、小人に放射性物質を手にさせることは大きな間違いであると感じました。

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