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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/03/16:14

03230800 現実は厳しい!

「鉢木(はちのき」という能の一曲をご存知でしょうか。

鎌倉時代から室町時代に流布された北条時頼が廻国伝説を元に、旅僧北条時頼が佐野で大雪に遭い、佐野源左衛門の家に宿を借りたところ、粟飯でもてなされ秘蔵の鉢の木を薪にして暖をとらせました。

源左衛門は一族に謀られ没落していましたが、いざ鎌倉というときには、一番に馳せ参じ奉公する決意を時頼に語ります。

時頼は鎌倉に帰り、源左衛門の言葉の真偽を確かめるため、諸国の武士を招集します。その中に源左衛門の姿があり、忠節を尽くす源左衛門を賞します。




尖閣諸島を巡って、日本ではネトウヨさんたちは勇ましい言葉を連発しています。

日中開戦となれば、ネトウヨさんたちは戦場へと源左衛門のように馳せ参じてくれることでしょう。

「世界価値観調査」というものがあるそうです。

様々な国の人たちに同じ質問をして、その答えから、その国の人たちの価値観を明らかにするというものです。

そこで、「戦争が起きたら国の為に戦う」と答えた人の割合は、案の定日本は最低。

「戦う」と答えた割合が高いのは、トップはキプロス、スウェーデン、フィンランド、中国、韓国となっています。

日中尖閣沖海戦となれば、識者等の見立て通り日本の圧勝は間違いないと思います。

しかし、尖閣沖で日本が勝利しても、中国がそれで黙っているはずはありません。条件さえ整えば、日中全面衝突となり、そうなれば日本が中国に勝利できる見込みはまったくありません。

戦闘(戦争)における勝敗の予想は、現代戦においては個別の兵器の「数」や「カタログスペック」を比較しても意味がありません。

戦力を有効かつ有機的に発揮するには、C4Iと呼ばれるデータリンクされた陸海空の戦力ユニットが必要で、「空母」があるからとか「ステルス機」があるからといってもデータリンクされネットワーク化されていなければ、戦闘を有利に展開することはできません。

信じられないと思いますが、戦闘を有利に展開し勝利するためには「意思」も重要なファクターになります。

戦闘(戦争)によりもたらされる全てを受け入れることができるかです。

「戦争が起きたら国の為に戦う気の無い国民の国」と「戦争が起きたら国の為に戦う国民の国」との戦いは、残念ながら日本に勝利できる見込みはありません。

子供が車に放置され、子供の命が絶たれることがあります。数日前にもありましたが、そうしたことが頻発する背景に、「世界価値観調査」が答えを出してくれています。

「子供を持てば自分が犠牲になるのは仕方がない」との問いに、日本人は「仕方がない」と考えている割合は日本は73カ国中72位。子供がいても犠牲にはなりたくないというのが、日本人の本音です。

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