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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :03/14/20:56

03141832 原則は幻想だった

日本の国是である核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則といわれるものが、実はまやかしだったことが明らかになりました。



平たくいえば、政府は国民を騙していたことがわかったのです。

米ソ冷戦下のことのためか、国民の反応は冷静ですが、マスコミもなぜか冷静そのもの。

マスコミの一部は日米の密約を知っていたとされ、今は薮をつついて蛇を出すよりは、事実だけを報道してやり過ごそうという状態なのかもしれません。

西山太吉という新聞記者をご存知でしょうか?

西山記者の西山事件があります。

昭和46(1971)年の沖縄返還で、日米両政府に密約があったことを当時の毎日新聞西山太吉記者が取材で知り得、それを国会議員に漏洩したとされる事件です。

佐藤栄作内閣時代、アメリカのニクソン政権との沖縄返還協定で、公式にはアメリカが支払うとされていた地権者への土地原状回復費用を、実際は日本政府が肩代わりして米国に支払うという密約がありました。この情報を西山記者が社会党議員に漏洩しました。

政府は密約を否定し、東京地検特捜部は起訴状で機密情報を得るため西山記者が情報目当てに、既婚の女性事務官に近づき酒を飲ませ性交渉を結んだとしました。特捜部は 情報源となった女性事務官と西山記者を国家公務員法違反で逮捕しました。

報道の自由として取材活動の正当性を主張していた毎日新聞は、倫理的問題が大きいと世論の批判を浴びることになりました。

裁判でも起訴は機密漏洩で、密約について検察は究明することはありませんでした。世論はこれに誘導され、密約の存在ではなく、新聞記者の行き過ぎた取材に注目が集まりました。


小沢一郎民主党幹事長の献金疑惑で、私も検察の姿勢に疑問を呈しましたが、前記事件は、検察は“正義”ではなく、権力に迎合していたのがわかります。

検察は自民党とつながり、現在も自民党とのパイプは残され小沢事件となったとみるのは早計でしょうか。

米ソ冷戦下、米ソは自分達の影響下にある各国に核兵器を配備しました。

日本は非核三原則のためか、核戦争に現実味はなく遠い異世界のことでした。

しかし、現実から考えれば、日本に核が存在しなかったはずはなく、日本人に欠けた何かが政府が国民を騙す隙を生んだのではないでしょうか。

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