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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/03/17:57

04111446 事なかれ主義(日本人)が招いた悲劇

東日本大震災による津波による(とされる)原発事故により、「安全神話の崩壊」ということが言われるようになりました。

確かに上辺だけに目を向ければ、「安全神話の崩壊」のようには見えますが、一歩下がって見直せば、世の中に「絶対安全」というものは存在しないことは、大人の常識として当然あるはずなのですが、それを忘れた日本人が招いた大惨事が原発事故だったのではないでしょうか。

原発事故だけではありません。「想定外」とされた巨大地震もまた、大惨事となってしまったんでないでしょうか。





日本人は「事なかれ主義」です。

トラブルを避け平穏無事であることを最優先させます。

これは農耕文化圏であり、狭い島国で生活を営んできた日本人の特性です。

原発事故に限らず、歴史を顧みれば日本人は「事なかれ主義」で国を誤らせてきました。

「事なかれ主義」を理解出来ず、誤った表現で情報を発信している外国の学者も居ますが、その情報の本質は誤りではないと私は思っています。

例えば、米国の歴史学者ジョン・ダワー氏は、日本人の道徳観はご都合主義と表現しています。

ダワー氏によれば、「(周囲からの)圧力により容易に仲間を見捨てる」としています。

ダワー氏の指摘通り日本人は周囲の圧力に屈し自説や自分の持つ信念を捨てることを続けてきました。

その結果が原発事故であり、巨大津波を想定外とした見解です。

歴史を顧みると、同じ過ちで日本を完膚なきまでに破壊された時代がありました。

かつての太平洋戦争です。

国内外に大きな傷を残した戦争ですが、この戦争の本質(侵略か自衛か)を論じられることは今でも盛んに行われていますが、戦争に至る状況については一切論じられることはありません。

東京裁判史観、自虐史観等存在していますが、我々日本人が真に目を向けなければならないのは別のところにあるのではないでしょうか?

当時、日米の国力の差は歴然としており、この国力の差に勝機を見出だしていたのか。国力の差から、勝機が無いことを口にした軍人はどのような扱いを受けたのか。

現実を認識しながら、トラブルを避け勢いのある方に与してしまい、現実は置き去りにされてしまった。これが、かつての戦争の事実なのではないでしょうか。

こうした「事なかれ主義」があり得ない勝利を確信し、国を誤らせてしまった。

この過ちを再び繰り返したのが、東日本大震災による原発事故ではないでしょうか。

原発事故だけではありません。

宮城県沖を震源とする巨大地震の可能性は明治・大正期に吉田東伍、今村明恒等が古の巨大地震とそれに伴う津波の襲来を説いており、2001年には箕浦幸治現東北大教授が津波災害を想定した論文を発表しており、箕浦教授の論文に着目していれば原発事故だけでなく津波による被害も極限出来た可能性すらあるのです。

トラブルを避けたがるのは我々日本人にとり美徳の一つだとは思います。しかし、それを「事なかれ主義」にしてしまうのは本末転倒なのではないでしょうか。

東日本大震災直後、日本人・日本が変わることの必要性が説かれました。今ではそんな事を記憶している人は少ないことでしょう。

でも、本当に変わらなければならないことだけは事実なのです。

それを思い返し、我々日本人は前に進むべきなのではないでしょうか。

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