憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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02032112 | [PR] |
04130800 | 間抜け! |
『観察ができない、リアリズムが確立してない、情報というものに対する神聖観がないという、この三大欠点。この三つの欠点をひとつにまとめた言葉があればいちばんいいのですが、それがわれわれには大きく欠落している』
これは、司馬遼太郎先生がかつて日本記者クラブで行った記念講演の一部です。
元陸自情報部隊で勤務した幹部からは司馬先生のこの認識に反論していますが、私は司馬先生と同じく日本人は情報に対する認識力が欠如していると思っています。
2010年、米国コロラド州在住の日本総領事(当時)が、韓国人フィクサー等を数回にわたり総領事公邸に招き未明までカラオケなど酒宴を開いていたことが明らかになりました。
この韓国人フィクサーには身元の判然としない韓国人も同行していたようです。
この総領事は韓国語に堪能で、朝鮮半島情勢に通じているとされていますが、情報収集目的だったのでしょうが、これはミイラ取りがミイラになった典型であり、諜報を理解しない識者が陥りやすい典型的失敗例です。
公邸の電波クリーニング(盗聴器検索)もせず、まったく情報・諜報に理解していない日本外交の典型例といえます。
防諜や諜報活動の基本は、情報の交換から始まりますが、それで関係が構築されると相手は様々な手段でさらに接触を重ねてきます。
当然、相手はこちらの趣味・嗜好、家族構成等詳細に調べ上げており、「異性関係」「酒」など弱いところに付け入ってきます。
この総領事は酒とカラオケ好きだったのでしょう。
ちなみに、スパイに仕立て上げられる第一というのは「モラルに欠けた政府職員」とされており、この総領事は候補№1だったわけです。
笑えたのは、22日に記者会見した岸田外相が、「査察を行っているが、深刻な情報漏洩、不正経理は無かった」と官僚が用意したコメントをそのまま公表しただけです。
このように、日本は司馬先生が講演で語ったように、日本人は情報オンチなのです。外交の出先機関の長がこの有様ですから、司馬先生の講演を否定することはできないでしょう。
相手の良識に委ねることを日本人は美徳としていますが、それは世界では通用するものではありません。
このような事件が起きると、私は日本国憲法の前文が浮かんできます。
『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』
われらの安全と生存を保持するために、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼するという間の抜けた前文です。
世界中が善良な人間が占めていれば、何の争いごとも無く、世界は「地球」という名の下に平等となっていることでしょう。現実はどうでしょうか?
総領事の失態は、日本の隠れた現実を表に出したものだと私は考えます。
これは、司馬遼太郎先生がかつて日本記者クラブで行った記念講演の一部です。
元陸自情報部隊で勤務した幹部からは司馬先生のこの認識に反論していますが、私は司馬先生と同じく日本人は情報に対する認識力が欠如していると思っています。
2010年、米国コロラド州在住の日本総領事(当時)が、韓国人フィクサー等を数回にわたり総領事公邸に招き未明までカラオケなど酒宴を開いていたことが明らかになりました。
この韓国人フィクサーには身元の判然としない韓国人も同行していたようです。
この総領事は韓国語に堪能で、朝鮮半島情勢に通じているとされていますが、情報収集目的だったのでしょうが、これはミイラ取りがミイラになった典型であり、諜報を理解しない識者が陥りやすい典型的失敗例です。
公邸の電波クリーニング(盗聴器検索)もせず、まったく情報・諜報に理解していない日本外交の典型例といえます。
防諜や諜報活動の基本は、情報の交換から始まりますが、それで関係が構築されると相手は様々な手段でさらに接触を重ねてきます。
当然、相手はこちらの趣味・嗜好、家族構成等詳細に調べ上げており、「異性関係」「酒」など弱いところに付け入ってきます。
この総領事は酒とカラオケ好きだったのでしょう。
ちなみに、スパイに仕立て上げられる第一というのは「モラルに欠けた政府職員」とされており、この総領事は候補№1だったわけです。
笑えたのは、22日に記者会見した岸田外相が、「査察を行っているが、深刻な情報漏洩、不正経理は無かった」と官僚が用意したコメントをそのまま公表しただけです。
このように、日本は司馬先生が講演で語ったように、日本人は情報オンチなのです。外交の出先機関の長がこの有様ですから、司馬先生の講演を否定することはできないでしょう。
相手の良識に委ねることを日本人は美徳としていますが、それは世界では通用するものではありません。
このような事件が起きると、私は日本国憲法の前文が浮かんできます。
『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』
われらの安全と生存を保持するために、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼するという間の抜けた前文です。
世界中が善良な人間が占めていれば、何の争いごとも無く、世界は「地球」という名の下に平等となっていることでしょう。現実はどうでしょうか?
総領事の失態は、日本の隠れた現実を表に出したものだと私は考えます。
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