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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :01/23/05:44

07050800 世の中そう甘くはない!

私が元自衛官である知ると、石原慎太郎支持者はプチ右翼の方から決まって「今の自衛隊で日本は守りきれますか?」という質問を頂戴します。

あまりにもお決まりの質問なので、辟易とさせられています。

なぜ、辟易とさせられてしまうのか…。余りにも事実を理解していないという悲しい現実があるからです。

例えば、空自の緊急発進が○○○回と聞けば、緊急発進対応した航空機の所有国との間で「小競り合いが起きている」と解釈し、尖閣諸島の接続水域に中国公船が入り込んだ聞けば主権侵害だと怒るレベルですから困ったものです。






米国での統合演習「ドーン・ブリッツ13」が行われました。

日本のメディアでは、「尖閣諸島奪還訓練」などと短絡的な報道をしていますが、ドーン・ブリッツはそう単純なものではありません。

この演習は、米海軍と海兵隊が主催しいる水陸両用戦に関する専門的・総合的訓練です。

水陸両用戦参加部隊間の通信・情報交換、艦艇への各趣資機材の積み込み揚陸、各種戦闘車両・航空機等の発進・回収、陸海空担当幕僚の各種作戦の立案・指揮統制、火力支援など様々な演練が行われます。

この演習を中国は演習の中止を求めました。

日本のメディアは、中国への挑発だとして中止を求めたと推測していますが、私はこの演習に参加したことで、米国は島嶼奪還を日米共同ではなく日本単独で行うよう要求できることになり、将来的に島嶼奪還作戦は日本だけでの奪還作戦実施を求める可能性が高まったと考えます。

これまで、そして現在も自衛隊には水陸両用戦を行える能力も装備もありません。

これには反論が出ることでしょう。LCACを運用するおおすみ級輸送艦があるからです。

しかし、水陸両用戦では輸送艦とLCACがあるから作戦が可能とは言えません。先述の通り、両用戦参加部隊の相互の通信・情報の交換、各種資機材、戦闘車両、航空機などが必要で、現在の自衛隊の装備で水陸両用戦を行えば付け焼刃の作戦となり、犠牲だけを出す作戦となるでしょう。

能力・装備も無いのですから、作戦立案・想定も行われてこなかったはずです。

それが、ドーン・ブリッツへの参加で、島嶼作戦は自衛隊にとって未知の世界ではなくなったことになります。

タカ派でもハト派でも左翼思想でもかまいませんが、事実を想像や妄想で変質させ理解するのではなく、事実を現実として認識することが必要です。

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