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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/24/21:06

05100700 ウサマ・ビンラーディン死後

震災の話題を離れて、国際問題のお話をしたいと思います。





ウサマ・ビンラーディンが暗殺されましたが、大国アメリカが一人の男を追い詰めるのに10年もかかるとは、ビンラーディンを匿う国の存在が疑われても当然です。

ただ、今回の暗殺がどう今後の展開に繋がるのか不安な面があります。

日本流に表現すれば、ヤマタノオロチを退治せず、頭の一つを切り落として、アメリカは「退治した」と思い込んでいるのではないかということです。頭は七つ残っているわけですから、イスラム・テロリストは手負いとなり、何をするか予測できない状況になったともいえるのではないでしょうか。

9・11後、世界はさらにややこしいものとなっています。ビンラーディンが潜伏していたパキスタン、アラブの民主化、そして先鋭化し続けるイランです。この三つの問題をどう決着させるか、それが今後の世界の、アメリカの課題となるでしょう。

ヤマタノオロチのように頭は八つではないにしても、四つの頭の一つを切り落としただけで、問題の解決には程遠いというのが私の見解です。

ビンラーディンの殺害のニュースを聞き、「ようやく」というのが第一印象でしたが、パキスタンの住まいを見て、どう考えてもパキスタンの援助があったとしか考えられず、パキスタン政府ではないにしても、パキスタンの国家機関が関与していたとしか考えられず、今後、パキスタンの動向に注視しなければならないでしょう。

そして、何よりもパキスタンは核保有国であるという現実が大きく立ちはだかります。

アラブの民主化は、安定方向に向かえばいいのですが、未だ安定した状況ではなく、アル・カイダがつけ込むすきがあり、早急な安定化を目指すべきでしょう。

イランは先鋭化しており、中東での紛争には必ずイランが関与しています。核開発も急いでおり、イランがどう出てくるかアメリカは詳細に見定めなければならないでしょう。

いずれにしても、ビンラーディンの殺害は解決ではなく、新たな問題の始まりと解釈すべきでしょう。

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