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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/12/06:25

04110700 「決死隊」

彼らの存在がなければ、東電の原発事故はどうなっていたのでしょうか。





警察、消防、自衛隊そして東電の職員たち。彼らは名誉のためではなく、家族のため、国民のため、愛するものを守るために立ち上がった彼らを、政府、菅直人は表立ってコメントすらしていないように感じています。

私は、「決死隊」という言葉は忌み嫌う言葉だと教えられました。兵の生命を徒に失わせることは、指揮官だけでなく国家が恥じることだと教えられました。国家が無能・無策であるから、兵を戦闘ではなく、措置のしようがなく生命を危険にさらすことは良策ではないと教え込まれました。

現場に責任転嫁し、指揮命令系統も曖昧な政府・大企業に代わり、彼らは生命を盾にして原発と向かい合ってくれているのです。

私と同年代の自衛官が若い志願した部下を率い、原発に向かいました。

「放射能が危険だろうが、原発の冷却作業は誰かがやらなければならない。それが自分に回ってきただけ。部隊の皆がそういう思いだったから、嬉しくなった。本当に良い部下をもてた」と語り原発に向かいました。

私はこうしたことを伝え聞くと、『踊る大捜査線』の青島刑事の台詞を思い出します。「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」現場に負担をかけ、「上」は後の安全なところで旗振りするだけ。

部隊では、自民党小泉純一郎に始まる「人員削減」の波をもろにかぶり、部隊では人のやり繰りに苦労しているはずです。にもかかわらず、家族を残し、無能・無策な政府の命令で自らが志願し原発に向かいました。

彼らは、「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえる」という宣誓したことを胸に、決死隊を募っているのです。

不安なことでしょう。原発周辺に展開し作戦中の、「中央特殊武器防護隊」とは違い専門外の装備も充分ではない部隊が原発を冷却するために送られたのです。

志願者は家族と志願したことを告げ、家族の了解を得て向かったそうです。どの家族も、「頑張って来い」と送り出してくれたそうです。

家族のこの言葉は、たいへん重いものです。どれほどの思いを込め、「頑張って来い」と言ったのか…私は胸が熱くなります。

彼らは決して強がって志願したわけではないはずです。生命の危険を顧みず、もしかしたら死地となるかもしれない原発に、冷静に平静で向かったのか、皆さんにも彼らの決意のほどをわかっていただけると思います。

ほかにも交代時期が決まらず、交代が決まるまでと作戦完遂に邁進する自衛隊員がたくさんいます。

私は思います。彼らを讃えることを忘れてはなりません。彼らを讃えない国・政府を許してはなりません。

警察、消防、東電原発関係者については割愛させていただきます。割愛することは許されないことではありますが、情報が少ないため割愛させていただきました。国を支えているのは、政府や官僚ではなく、こうした勇気ある人たちであることを、私は実感しています。

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