憂い　next ver.

ソウル高裁は3日、2011年12月に靖国神社の神門を放火した疑いで、日本が日韓犯罪人引渡条約に基づき、韓国に身柄引渡を求めていた中国人を「政治犯」として、日本に引渡さない決定をしました。

4日には、安倍首相の特使として額賀元財務相が朴槿恵（ﾊﾟｸｸﾈ）次期大統領と会談しており、安倍首相はソウル高裁の決定に「強く抗議する」そうですが、そもそも額賀特使は次期韓国大統領と会談する意味はあったのでしょうか。

私は日本人は歴史を学ばないと思っていますが、韓国の人たちは言葉の意味を理解していない「国語」を学んでいないと思います。

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今回の決定は、放火犯を「政治犯」と認定したというのですが、「政治犯」とは、政治体制の中で「反政府的」態度・言動・行動を問われ、それが「反政府的」とみなされる組織を作るなどして革命運動・抵抗運動・反政府活動を行い、それが元で逮捕状が出されたりしている者、刑務所・収容所に収監されている者が政治犯とされています。

中国人容疑者は、放火犯＝刑事犯であり、政治的動機で外国の宗教施設を破壊したとするならば、テロ行為となり、テロの実行犯を韓国は帰国させたことになるのではないでしょうか。

冷静に、この韓国の決定を表現すれば、韓国は条約も守れない信用してはいけない国家であり、条約も守れない反近代国家ということを自ら証明してしまったのです。

特使を送り、強く抗議するなどと言っている場合ではないはずなのですが…

韓国は地政学上中国との関係を重視する必要は理解できますが、未だに有史以来続けてきた朝貢気質を引きずっているというのは、安倍さんのいう「価値観が共通する、もっとも重要な隣国」なのか疑問です。

米国は対中国シフトを明確に打ち出していますが、韓国を日米が放置した場合、再び中国の朝貢国家になってしまうということに気付かないのでしょうか。

朝鮮半島では反米・反日は声高に訴えることはありますが、反中という声は全く聞いたことがありません。

朝鮮半島の人たちに、中国が脅威と映ることはないと思われます。

中国が永年かけて朝鮮半島の人たちに植え付けた、属国扱いという意識を持たせないやり口は、未だに朝鮮半島の人々にDNAとして深く刻まれているかのように。

私は個人的感情で嫌中・嫌韓を言葉にするつもりはありません。事実から、大陸や半島の政治手法を信用できないと感じることを言葉にしているだけです。

面と向かって自分たちの要求を言葉にできないのであれば、行動で不快感を示すべきではないでしょうか。

フィリピンは中国の侵略に立ち向かっています。日本は手をこまねいていていいのでしょうか。

インドネシアは潜水艦を増強し、新たに潜水艦基地を設け南シナ海で行動させることを明らかにしました。日本の高い潜水艦能力を伝授する気はないのでしょうか。

北朝鮮にしても、食糧や燃料と引き換えに、豊富な地下資源を中国に奪われているではありませんか。日本の技術を提供し、日本に輸出しようと持ちかけてもいいのではないでしょうか。

核保有論者は、日本が核兵器を作るよりも、北朝鮮の核を何とかしようとすれば、北朝鮮との関係改善も現実的なはずです。

大統領が代わっても、その国民性は絶対に変わることはないのです。

大統領が代わるからと関係改善を期待するのは、あまりにも軽率な行為であり行動ではないでしょうか。

安倍首相は、それを思い知ったはずですが、今度は自ら韓国に出向かれるそうで、殉国の士第二の安重根が現れないのを願うだけです。

安重根もテロ行為ですが、彼らの理屈の前では殉国の英雄ですから、何が出てきても不思議はありません。

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