憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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02100927 | [PR] |
12270800 | 集団的自衛権の一考察 |
歴史を紐解くと興味深いことがあります。
第4次中東戦争で劣勢に追い込まれたイスラエルは、秘かに開発していた核兵器の使用が検討され、使用される直前だったものが、当時のイスラエル首相ゴルダ・メイアの尽力で回避されたと一般には紹介されています。
しかし、これはあくまでも表向きの話でしかありません。
詳述は別の機会にしますが、緒戦で奇襲されたイスラエル軍は、地対地弾道ミサイルに核弾頭を搭載し実戦使用の準備が進めらましたが、この事実を掴んだ米国大統領ニクソンは、情報を確認しブレジネフソ連共産党書記長に電話で事態を告げ、ニクソンはソ連に核弾頭をエジプトに提供することを進言しました。
ニクソンはソ連がエジプトに対し核弾頭を提供することにより、イスラエルとエジプトの核戦争として米ソが介入しなくともよい形に持ち込もうとしたのです。
とかく日本人は条約や同盟を信じたがりますが、それらの根本には自国の国益が最重要視されており、ニクソン大統領の決断を否定はできません。つまり、私たち日本人は中国との戦争の危険性が日々増大しているにもかかわらず、日本人が信じる米国の救いの手は来ないことさえあり得るのです。
現実はというと、安倍首相が訪米した際に、中国の習近平、韓国の朴槿惠らとの歓待ぶりと大きな差がありました。
米国の本音は、日本の戦争に米国が巻き込まれることを極度に警戒しています。そして、中国とは良好な関係を継続したいと考えています。迷走を続けた民主党政権も信用できないでしょうが、安倍首相により右旋回に入った日本が、中国と衝突して巻き込まれたくはないのです。
安倍首相は「集団的自衛権」行使に積極的ですが、今回の動きで米国政府の反応はあまりにも冷淡だと感じているのは私だけでしょうか。
それも当然です。日本の集団的自衛権行使は共和党ブッシュ政権の遺物なのです。オバマ民主党政権から見れば、高速右旋回を始めた安倍政権は危険な政治家と認識していることでしょう。
私は日本は集団的自衛権を容認すべきと考えています。それは、米国追随ではなくアジア全体に対する貢献からも絶対に必要であり、覇権国家を封じ込める数少ない対抗策の一つになると確信しているからです。
そして、冷徹な戦略から仮想敵国を見極め、友好国とは緊密な連携が可能な土壌作りが喫緊の課題です。
日本は冷戦終結後の新しい戦略を考えませんでした。闇雲に米国に追随するだけ。しかし、現実には9.11後に世界は新しい世界戦略に対応しましたが、それでもなお日本は米国に追従するだけでした。
そして、中国が日本から支援を受けていた国から覇権国家に変わり、韓国は国内問題を解決出来る政治家が現れず反日を煽るだけの無能な政治家ばかりが治世に当たるという悲惨な状況を呈しています。
対中友好第一の米国は、北朝鮮の暴走は中国に完全に下駄を預けたままです。
にもかかわらず、安倍首相はブッシュの遺産に固執し米国追従の「集団的自衛権」を声高に叫んでいる始末です。
アジアでは右旋回する安倍首相を歓迎している空気も存在していますが、日本の政権政治家の眼中には米国の姿しか映っていない有様です。
他国が草案を描いた憲法を後生大事に守ろうとする姿は、どこからどう見ても奇怪であり、その先鋒となっているのが非武装中立を唱える左派という不思議な展開も他国から理解されることはないでしょう。
右傾化もけっこうですが、米国に追従するだけでは独立国家としての尊厳を踏みにじる行為でしかありません。左派も宗教のような非武装中立を捨て、アジアだけでなく世界に日本が何ができるのか、何をしなければならないのかを真剣に考える時ではないでしょうか。
無責任に自分の考えを口にするだけが民主主義ではないはずです。
外交とは様々な権謀術数が駆使され国益を第一に考える行動ですが、人間として困っている相手に手を差し伸べることも外交の一つのはずです。それができるか、やるかやらないか、それが大きな未来の分かれ道になるのではないでしょうか。
第4次中東戦争で劣勢に追い込まれたイスラエルは、秘かに開発していた核兵器の使用が検討され、使用される直前だったものが、当時のイスラエル首相ゴルダ・メイアの尽力で回避されたと一般には紹介されています。
しかし、これはあくまでも表向きの話でしかありません。
詳述は別の機会にしますが、緒戦で奇襲されたイスラエル軍は、地対地弾道ミサイルに核弾頭を搭載し実戦使用の準備が進めらましたが、この事実を掴んだ米国大統領ニクソンは、情報を確認しブレジネフソ連共産党書記長に電話で事態を告げ、ニクソンはソ連に核弾頭をエジプトに提供することを進言しました。
ニクソンはソ連がエジプトに対し核弾頭を提供することにより、イスラエルとエジプトの核戦争として米ソが介入しなくともよい形に持ち込もうとしたのです。
とかく日本人は条約や同盟を信じたがりますが、それらの根本には自国の国益が最重要視されており、ニクソン大統領の決断を否定はできません。つまり、私たち日本人は中国との戦争の危険性が日々増大しているにもかかわらず、日本人が信じる米国の救いの手は来ないことさえあり得るのです。
現実はというと、安倍首相が訪米した際に、中国の習近平、韓国の朴槿惠らとの歓待ぶりと大きな差がありました。
米国の本音は、日本の戦争に米国が巻き込まれることを極度に警戒しています。そして、中国とは良好な関係を継続したいと考えています。迷走を続けた民主党政権も信用できないでしょうが、安倍首相により右旋回に入った日本が、中国と衝突して巻き込まれたくはないのです。
安倍首相は「集団的自衛権」行使に積極的ですが、今回の動きで米国政府の反応はあまりにも冷淡だと感じているのは私だけでしょうか。
それも当然です。日本の集団的自衛権行使は共和党ブッシュ政権の遺物なのです。オバマ民主党政権から見れば、高速右旋回を始めた安倍政権は危険な政治家と認識していることでしょう。
私は日本は集団的自衛権を容認すべきと考えています。それは、米国追随ではなくアジア全体に対する貢献からも絶対に必要であり、覇権国家を封じ込める数少ない対抗策の一つになると確信しているからです。
そして、冷徹な戦略から仮想敵国を見極め、友好国とは緊密な連携が可能な土壌作りが喫緊の課題です。
日本は冷戦終結後の新しい戦略を考えませんでした。闇雲に米国に追随するだけ。しかし、現実には9.11後に世界は新しい世界戦略に対応しましたが、それでもなお日本は米国に追従するだけでした。
そして、中国が日本から支援を受けていた国から覇権国家に変わり、韓国は国内問題を解決出来る政治家が現れず反日を煽るだけの無能な政治家ばかりが治世に当たるという悲惨な状況を呈しています。
対中友好第一の米国は、北朝鮮の暴走は中国に完全に下駄を預けたままです。
にもかかわらず、安倍首相はブッシュの遺産に固執し米国追従の「集団的自衛権」を声高に叫んでいる始末です。
アジアでは右旋回する安倍首相を歓迎している空気も存在していますが、日本の政権政治家の眼中には米国の姿しか映っていない有様です。
他国が草案を描いた憲法を後生大事に守ろうとする姿は、どこからどう見ても奇怪であり、その先鋒となっているのが非武装中立を唱える左派という不思議な展開も他国から理解されることはないでしょう。
右傾化もけっこうですが、米国に追従するだけでは独立国家としての尊厳を踏みにじる行為でしかありません。左派も宗教のような非武装中立を捨て、アジアだけでなく世界に日本が何ができるのか、何をしなければならないのかを真剣に考える時ではないでしょうか。
無責任に自分の考えを口にするだけが民主主義ではないはずです。
外交とは様々な権謀術数が駆使され国益を第一に考える行動ですが、人間として困っている相手に手を差し伸べることも外交の一つのはずです。それができるか、やるかやらないか、それが大きな未来の分かれ道になるのではないでしょうか。
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