憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
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02102346 | [PR] |
11250800 | 尖閣諸島真の危機 |
中国軍情報収集機が九州西方海域から防空識別圏に入り、尖閣諸島北方まで接近しました。
最近は尖閣諸島での中国の動きに注目されなくなり、尖閣諸島周辺の中国公船だけに注目が集まりますが、中国の意図にかかわらず中国軍機へのスクランブルは危険をはらんでいる事実には目を向けられていないという軍事オンチ日本の危険な面が表れています。
尖閣諸島で中国が軍事的カードを切るかどうか、現段階ではまずあり得ないと言えます。
なぜかというと、コストパフォーマンスで見ればわかります。
コスト(費用)対パフォーマンス(効果)で見れば、尖閣諸島で中国が軍事行動を選択すれば、効果(得られるもの)は限られています。不透明ではありますが、米軍の介入を招きかねず、更に周辺の既存の中国と領土問題のある国も連動して動く可能性すらあり、中国は多面的な軍事行動を強いられることになります。
軍事大国中国といえど、こうした選択はできないでしょう。
日本国内では、空自によるスクランブルよりも中国公船の尖閣諸島周辺の動向の報道が大きく扱われています。
しかし、中国公船がどれだけの武装をしていても、「軍」ではなくワンランク下の実力行使機関です。
これは、海洋の国境線がわかりにくく、領土・漁業権にまで海軍が介入すると戦争に繋がるリスクが大きいため、公船が投入されるのはワンクッション置くための安全装置的役割があるからです。
中国は自国の立場をアピールしたいものの、紛争に発展する危険を避けたいがためのものです。言い換えれば、尖閣諸島では日本の抑止力が機能していると言えるでしょう。
しかし、スクランブルは正規軍の任務であり、領空で正規軍同士が直接対峙することになるのですから、ヒューマンエラーや機械的エラーでも正規軍同士の直接対決となり、国家間の紛争になりかねません。
そうした事実を日本のメディアはどこまで理解して報道しているのか。そして、政府・防衛省はどこまで説明責任を果たしているのか疑問です。
わかりやすく説明すれば、スクランブルは実弾を装填した両国軍用機が空で対峙するということなのです。
更に事態を複雑にするのは、スクランブルで偶発的な事故が起きた場合、防御側である日本が「偶発的な」ものか「意図的なものか」それを判断する難しさ、仮に意図的であったとしても中国の本気度をどう判断するかもっと難しくなる現実があります。
この判断を誤れば、日本は緒戦の衝突で敗北し、二度と立ち上がれなくなる可能性があります。中国が本気であったとしても、「証拠」が無ければ中国の逃げ口上を許すことにもなってしまいます。
ですから、尖閣諸島の問題は簡単なものではないのです。
中国公船が何隻航行しても、スクランブル1回で軍事衝突に繋がることさえあるのです。
それを理解していなければ、私たちは戦わずして負けていることになるのです。
最近は尖閣諸島での中国の動きに注目されなくなり、尖閣諸島周辺の中国公船だけに注目が集まりますが、中国の意図にかかわらず中国軍機へのスクランブルは危険をはらんでいる事実には目を向けられていないという軍事オンチ日本の危険な面が表れています。
尖閣諸島で中国が軍事的カードを切るかどうか、現段階ではまずあり得ないと言えます。
なぜかというと、コストパフォーマンスで見ればわかります。
コスト(費用)対パフォーマンス(効果)で見れば、尖閣諸島で中国が軍事行動を選択すれば、効果(得られるもの)は限られています。不透明ではありますが、米軍の介入を招きかねず、更に周辺の既存の中国と領土問題のある国も連動して動く可能性すらあり、中国は多面的な軍事行動を強いられることになります。
軍事大国中国といえど、こうした選択はできないでしょう。
日本国内では、空自によるスクランブルよりも中国公船の尖閣諸島周辺の動向の報道が大きく扱われています。
しかし、中国公船がどれだけの武装をしていても、「軍」ではなくワンランク下の実力行使機関です。
これは、海洋の国境線がわかりにくく、領土・漁業権にまで海軍が介入すると戦争に繋がるリスクが大きいため、公船が投入されるのはワンクッション置くための安全装置的役割があるからです。
中国は自国の立場をアピールしたいものの、紛争に発展する危険を避けたいがためのものです。言い換えれば、尖閣諸島では日本の抑止力が機能していると言えるでしょう。
しかし、スクランブルは正規軍の任務であり、領空で正規軍同士が直接対峙することになるのですから、ヒューマンエラーや機械的エラーでも正規軍同士の直接対決となり、国家間の紛争になりかねません。
そうした事実を日本のメディアはどこまで理解して報道しているのか。そして、政府・防衛省はどこまで説明責任を果たしているのか疑問です。
わかりやすく説明すれば、スクランブルは実弾を装填した両国軍用機が空で対峙するということなのです。
更に事態を複雑にするのは、スクランブルで偶発的な事故が起きた場合、防御側である日本が「偶発的な」ものか「意図的なものか」それを判断する難しさ、仮に意図的であったとしても中国の本気度をどう判断するかもっと難しくなる現実があります。
この判断を誤れば、日本は緒戦の衝突で敗北し、二度と立ち上がれなくなる可能性があります。中国が本気であったとしても、「証拠」が無ければ中国の逃げ口上を許すことにもなってしまいます。
ですから、尖閣諸島の問題は簡単なものではないのです。
中国公船が何隻航行しても、スクランブル1回で軍事衝突に繋がることさえあるのです。
それを理解していなければ、私たちは戦わずして負けていることになるのです。
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