憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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02022340 | [PR] |
07230800 | のんびりしている場合ではない! |
中国海軍とロシア海軍の艦艇が宗谷海峡を通峡し、日本海から太平洋に抜けるのが確認されました。
中露海軍は合同演習を行っており、その演習のための通峡だと思われます。
「第一列島線」というのをご存知でしょうか。
九州から沖縄、台湾、フィリピン、カリマンタン(ボルネオ)島にいたる線を指します。
このラインの近くに西沙諸島、南沙諸島があります。参考のために第一列島線をわかりやすくするために、地図を動かしてみました。
この地図で明らかなように、日本列島がいかに中国の海洋進出の〝邪魔〟になるかわかります。
第一列島線は台湾有事の際の作戦海域であり、対米戦争となった場合、南シナ海・東シナ海・日本海に米海軍空母機動部隊が侵入するのを阻止するための線で、このライン内の制海権を中国が掌握することを目標とし、中国人民解放軍海軍は戦力の増強を図っているのです。
かつて首相を務めた中曽根康弘は、ワシントン・ポストの記者の質問に、「日本の防衛のコンセプトの中には海峡やシーレーンの防衛問題もあるが、基本は日本列島の上空をカバーしてソ連のバックファイアー爆撃機の侵入を許さないことだと考えている。バックファイアーの性能は強力であり、もしこれが有事の際に日本列島や太平洋上で威力を発揮すれば日米の防衛協力体勢はかなりの打撃を受けることを想定せざるを得ない。したがって、万一有事の際は、日本列島を敵性外国航空機の侵入を許さないように周辺に高い壁を持った船のようにする」と答え、通訳がこれを意訳して「不沈空母」としメディアで大きく取り上げられました。
逆に言えば、現在の中国にとり日本列島は中国海軍の前に立ちはだかる不沈空母状態なのです。
アメリカ海軍の軍人であり、歴史家、戦略研究者であったアルフレッド・セイヤー・マハンは『海軍戦略』を著しました。
その中で、根拠地の戦略的価値を定めるものとして「位置関係」「軍事的能力」「資源」の三要素を挙げています。
これで、島嶼部を自国領土と主張する中国の真意がわかります。
中国の国家戦略は「富強中国の実現」「台湾統一」「共産党体制の維持」です。どこか、半島北部の国家にスローガンに似ています。
中国に富みをもたらすのは「輸出」です。そして、13億を超える人民のために海上輸送路が重要になります。
中国の富により軍備強化が進められます。
中国にとって海上輸送路の確保がいかに重要であるか、「富み」と「軍備強化」と不可分の存在なのです。
中国の求めているものは何か。
それは、日本を米帝の手から救い出すことです。日本を米帝から救い日本人民を解放し、ゆっくりと台湾解放を目指します。
ですから、現状では尖閣諸島の鍔迫り合いのような現状は、中国の本当の標的は「米国」なのです。
表面的な動きだけを見れば、日米関係に問題が無ければ何の心配もいらないかのようですが、それはあくまでも表向きの話です。
米中関係の裏の部分で、日本を共同で食い物にしようと合意がなされれば、日本は木っ端微塵です。
木っ端微塵であれば救いもありますが、生かさず殺さず状態になる可能性も秘めています。
〝まさか〟と思われるでしょうが、日本のように尖閣問題が顕在化し島嶼防衛用に「海兵隊を創ろうか」などとやっている国ではないのが中国なのです。と言うよりも、北朝鮮に拉致という主権侵害をされてヘラヘラ笑い、領土問題で事を荒立てないように配慮する国など日本だけです。
国家・国民という視点では、中国の方がはるかに「まとも」であり、日本は「狂って」います。
選挙では国防が争点にならず、非武装中立が平和主義であるかのような宗教のような解釈は、2~3年のうちに幻想であったと気付くことになるでしょう。
尖閣で自衛隊が勝利しても、中国が日本本土を攻撃しないという保障は無いのです。
日本は戦後の米国の核の傘で守られてきました。だかこそ、経済発展が可能であったのであり、平和な日本でいられたのです。
尖閣諸島の問題は、戦後初の日本が経験する試練となるでしょう。それが、外交だけであって欲しいと一日本国民として願いますが、相手の「覚悟」しだいでは日本が戦場となるのも有り得ることなのです。
中露海軍は合同演習を行っており、その演習のための通峡だと思われます。
「第一列島線」というのをご存知でしょうか。
九州から沖縄、台湾、フィリピン、カリマンタン(ボルネオ)島にいたる線を指します。
このラインの近くに西沙諸島、南沙諸島があります。参考のために第一列島線をわかりやすくするために、地図を動かしてみました。
この地図で明らかなように、日本列島がいかに中国の海洋進出の〝邪魔〟になるかわかります。
第一列島線は台湾有事の際の作戦海域であり、対米戦争となった場合、南シナ海・東シナ海・日本海に米海軍空母機動部隊が侵入するのを阻止するための線で、このライン内の制海権を中国が掌握することを目標とし、中国人民解放軍海軍は戦力の増強を図っているのです。
かつて首相を務めた中曽根康弘は、ワシントン・ポストの記者の質問に、「日本の防衛のコンセプトの中には海峡やシーレーンの防衛問題もあるが、基本は日本列島の上空をカバーしてソ連のバックファイアー爆撃機の侵入を許さないことだと考えている。バックファイアーの性能は強力であり、もしこれが有事の際に日本列島や太平洋上で威力を発揮すれば日米の防衛協力体勢はかなりの打撃を受けることを想定せざるを得ない。したがって、万一有事の際は、日本列島を敵性外国航空機の侵入を許さないように周辺に高い壁を持った船のようにする」と答え、通訳がこれを意訳して「不沈空母」としメディアで大きく取り上げられました。
逆に言えば、現在の中国にとり日本列島は中国海軍の前に立ちはだかる不沈空母状態なのです。
アメリカ海軍の軍人であり、歴史家、戦略研究者であったアルフレッド・セイヤー・マハンは『海軍戦略』を著しました。
その中で、根拠地の戦略的価値を定めるものとして「位置関係」「軍事的能力」「資源」の三要素を挙げています。
これで、島嶼部を自国領土と主張する中国の真意がわかります。
中国の国家戦略は「富強中国の実現」「台湾統一」「共産党体制の維持」です。どこか、半島北部の国家にスローガンに似ています。
中国に富みをもたらすのは「輸出」です。そして、13億を超える人民のために海上輸送路が重要になります。
中国の富により軍備強化が進められます。
中国にとって海上輸送路の確保がいかに重要であるか、「富み」と「軍備強化」と不可分の存在なのです。
中国の求めているものは何か。
それは、日本を米帝の手から救い出すことです。日本を米帝から救い日本人民を解放し、ゆっくりと台湾解放を目指します。
ですから、現状では尖閣諸島の鍔迫り合いのような現状は、中国の本当の標的は「米国」なのです。
表面的な動きだけを見れば、日米関係に問題が無ければ何の心配もいらないかのようですが、それはあくまでも表向きの話です。
米中関係の裏の部分で、日本を共同で食い物にしようと合意がなされれば、日本は木っ端微塵です。
木っ端微塵であれば救いもありますが、生かさず殺さず状態になる可能性も秘めています。
〝まさか〟と思われるでしょうが、日本のように尖閣問題が顕在化し島嶼防衛用に「海兵隊を創ろうか」などとやっている国ではないのが中国なのです。と言うよりも、北朝鮮に拉致という主権侵害をされてヘラヘラ笑い、領土問題で事を荒立てないように配慮する国など日本だけです。
国家・国民という視点では、中国の方がはるかに「まとも」であり、日本は「狂って」います。
選挙では国防が争点にならず、非武装中立が平和主義であるかのような宗教のような解釈は、2~3年のうちに幻想であったと気付くことになるでしょう。
尖閣で自衛隊が勝利しても、中国が日本本土を攻撃しないという保障は無いのです。
日本は戦後の米国の核の傘で守られてきました。だかこそ、経済発展が可能であったのであり、平和な日本でいられたのです。
尖閣諸島の問題は、戦後初の日本が経験する試練となるでしょう。それが、外交だけであって欲しいと一日本国民として願いますが、相手の「覚悟」しだいでは日本が戦場となるのも有り得ることなのです。
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