憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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02091320 | [PR] |
12050800 | その嘘本当? |
共同通信が「陸上自衛隊の秘密情報部隊「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」が、冷戦時代から首相や防衛相(防衛庁長官)に知らせず、独断でロシア、中国、韓国、東欧などに拠点を儲け、身分を偽装した自衛官に情報活動をさせたことが27日わかった」との報道がありました。
冷戦時代、私も現役の身でしたが、こんな部課が存在していたとは初耳です。
ちなみに、陸幕の内部組織に関する訓令が出され組織改変が行われたのは昭和53年のことで、それ以前は別の名称であったはずですが、それは伝えられていません。
そもそも、この国は陸幕の情報担当部署が「暗殺を担当」していたなどと思い込んでいる輩がいるほどですから、どのような都市伝説が出てきても不思議ではありません。
その都市伝説を通信社が事実であるかのように報道することは、エイプリルフールだけにして欲しいものです。
暗殺など、どのような場面で有効になるか想像できますか?
共同通信は、ヒューミントを担当するセクションだと言いたいのでしょうが、貧乏な自衛隊にヒューミントを行うほどの予算は回されていません。
情報収集活動が行われていたのは、駐在武官(防衛駐在官)がリーガルに行ったものだけで、報道にあるように身分偽装して情報収集活動を行っていたとは都市伝説としか言えません。
情報収集は以下のようなものがあります。
・公開資料の分析(オシント:OSINT:Open sourse intelligence)
・人間を介した情報収集(ヒューミント:HUMINT:Human intelligence)
・画像解析・分析(イミント:IMINT:Imagery intelligence)
・電波・電子信号解析・分析(SIGINT:Signals intelligence)
・化学分析(マジント:MASINT:Measurement and Signatures intelligence)
・外国軍の装備研究(テキント:TECHINT:Technical intelligence)
・他機関との協力(コリント:COLLINT:Collective intelligence)
ヒューミントがどれほどカネがかかるか、わかりやすい事例があります、日露戦争で情報収集活動を担当した明石元二郎大佐(最終階級:陸軍大将)が活躍しましたが、国家予算2.3億円であった当時、参謀本部から活動資金として100万円が支給されました。100万円、現在の価値に換算すると400億円以上だそうです。
そのままの金額が情報収集に充てられたとは言えませんが、どれだけヒューミントにカネがかかるかご理解いただけると思います。
国を裏切らせるため、どれだけのカネを積んで相手を納得させるか、1回につき10万や20万単位では子供だましというものです。
身分を偽装するなど、映画の見すぎというものです。海外に渡航するためにはパスポートが必要ですが、日本では外務省がパスポートを発行しています。
外務省が協力して偽装パスポートを発行していれば別ですが、縦割り行政国家・セクショナリズムが浸透したこの国が、自衛隊の情報収集に協力して偽装パスポートを発行していたなどあり得ない話です。
この国の現実は、仮に何らかの手段で偽装パスポートを入手した自衛官がイリーガルな情報収集活動を行っていることを外務省が察知したら、そくざにマスコミにリークして妨害させることでしょう。
情報収集に協力したか、妨害したかを天秤にかければ、どちらが信憑性があるか誰にでもわかるはずです。都市伝説信者を除けばですが…。
中国が何をしてくるかわからない状況に置かれ、一方的に危機を演出されやりたい放題されていながら、この国は集団的自衛権する議論されれていない現状です。
日本単独だけでも戦い抜く覚悟あるかというと、そんな気など全く無いようです。
そんな現状を無視するかのようなエイプリルフールのような報道。これは、中国に与する情報操作なのではと思えるような荒唐無稽なお話。
ちなみに、私は職種は明かす気はありませんが、当時は自衛隊内の機密・極秘・秘・注意の秘密区分文書すべてに目を通せました。
軍事オンチにも程があるという記事のご紹介でした。
冷戦時代、私も現役の身でしたが、こんな部課が存在していたとは初耳です。
ちなみに、陸幕の内部組織に関する訓令が出され組織改変が行われたのは昭和53年のことで、それ以前は別の名称であったはずですが、それは伝えられていません。
そもそも、この国は陸幕の情報担当部署が「暗殺を担当」していたなどと思い込んでいる輩がいるほどですから、どのような都市伝説が出てきても不思議ではありません。
その都市伝説を通信社が事実であるかのように報道することは、エイプリルフールだけにして欲しいものです。
暗殺など、どのような場面で有効になるか想像できますか?
共同通信は、ヒューミントを担当するセクションだと言いたいのでしょうが、貧乏な自衛隊にヒューミントを行うほどの予算は回されていません。
情報収集活動が行われていたのは、駐在武官(防衛駐在官)がリーガルに行ったものだけで、報道にあるように身分偽装して情報収集活動を行っていたとは都市伝説としか言えません。
情報収集は以下のようなものがあります。
・公開資料の分析(オシント:OSINT:Open sourse intelligence)
・人間を介した情報収集(ヒューミント:HUMINT:Human intelligence)
・画像解析・分析(イミント:IMINT:Imagery intelligence)
・電波・電子信号解析・分析(SIGINT:Signals intelligence)
・化学分析(マジント:MASINT:Measurement and Signatures intelligence)
・外国軍の装備研究(テキント:TECHINT:Technical intelligence)
・他機関との協力(コリント:COLLINT:Collective intelligence)
ヒューミントがどれほどカネがかかるか、わかりやすい事例があります、日露戦争で情報収集活動を担当した明石元二郎大佐(最終階級:陸軍大将)が活躍しましたが、国家予算2.3億円であった当時、参謀本部から活動資金として100万円が支給されました。100万円、現在の価値に換算すると400億円以上だそうです。
そのままの金額が情報収集に充てられたとは言えませんが、どれだけヒューミントにカネがかかるかご理解いただけると思います。
国を裏切らせるため、どれだけのカネを積んで相手を納得させるか、1回につき10万や20万単位では子供だましというものです。
身分を偽装するなど、映画の見すぎというものです。海外に渡航するためにはパスポートが必要ですが、日本では外務省がパスポートを発行しています。
外務省が協力して偽装パスポートを発行していれば別ですが、縦割り行政国家・セクショナリズムが浸透したこの国が、自衛隊の情報収集に協力して偽装パスポートを発行していたなどあり得ない話です。
この国の現実は、仮に何らかの手段で偽装パスポートを入手した自衛官がイリーガルな情報収集活動を行っていることを外務省が察知したら、そくざにマスコミにリークして妨害させることでしょう。
情報収集に協力したか、妨害したかを天秤にかければ、どちらが信憑性があるか誰にでもわかるはずです。都市伝説信者を除けばですが…。
中国が何をしてくるかわからない状況に置かれ、一方的に危機を演出されやりたい放題されていながら、この国は集団的自衛権する議論されれていない現状です。
日本単独だけでも戦い抜く覚悟あるかというと、そんな気など全く無いようです。
そんな現状を無視するかのようなエイプリルフールのような報道。これは、中国に与する情報操作なのではと思えるような荒唐無稽なお話。
ちなみに、私は職種は明かす気はありませんが、当時は自衛隊内の機密・極秘・秘・注意の秘密区分文書すべてに目を通せました。
軍事オンチにも程があるという記事のご紹介でした。
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