憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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03152023 | [PR] |
09250800 | お人好し=バカ? |
「侵略忘れた日本に中国人は怒って当然」岩井俊二
「こんな不幸な事件が起きたのは、まったく日本の人間として恥ずかしい。中国の皆さんに大変申し訳ない」野中広務
尖閣諸島領土問題での両氏の発言ですが、私は大きな違和感を感じます。
歴史問題と領土問題は直結したものではなく、この論法だと竹島も韓国領土だということになってしまいます。
友好関係を結ぶにしろ、敵対関係になるにしろ、どちらも相手の全てを見極め対等な立場でなければ関係性を結ぶことはできません。
一方が自虐し遜って相手を立てることは、主従関係であって友好関係とは言えません。
今回の尖閣諸島購入は、日本国内から見れば及第点を取れた結果だったといえるでしょう。
地権者にはカネ、石原都知事は政府に国有化を認めさせ、日本政府は石原都知事を尖閣問題から遠ざけることができ、中国には「何もするつもりはない」とメッセージを伝えることができます。
日本政府は国有化で軟着陸すると判断していたのでしょうが、中国共産党には飲めない条件でした。
10月に政権交代を控え、人民に「弱腰」と受け取られたら、待っているの第二次天安門事件でしょう。
中国は国際社会にアピールしていますが、これから中国がどうするか模索中と思われます。
国際司法裁判所に提訴すべきなどという意見もありますが、中国は何の譲歩もしていませんし、日本が譲歩して領有権問題があると認める必要などありません。
中国は国連事務総長に「領域海域地図」を提出しましたが、これが効力を持つとは思えません。
中国は今回の日本の尖閣諸島国有化で得するものはなく、一時はいつものようにデモを容認し日本を揺さぶりましたが、着陸する場所選びに苦悩していると見るべきです。
中国が何らかの軍事行動をオプションとして選択することが考えられますが、中国が目論む日米関係離反には逆効果です。
それでは日本はどうすべきなのか。
まずは歴史認識を修正すること。
自虐史観ではなく、当時の情勢をきちんと精査して分析し、当時、何が起きてそれがどうなったのかを把握すること。
そして遜らず、ベタベタした関係ではなく互いにルールを作り問題解決できる関係にする。
日本国内では海保を拡充し、領土問題に対処できる能力と法整備を急ぐこと。費用はかかりますが、黒いフネを出して軍事衝突の可能性を高めるよりは白いフネで対抗し、最後の選択肢として黒いフネを温存するのが得策です。
平和を願うだけが平和を維持するものではありません。
本来はリアリストでなければ務まらない国政に携わる人間が、理想ばかり追求し相手の善意を信じるのは、お人好しを通り越してただのバカです。
それが理解できないのであれば、国政に携わるだけでなく、引退後も一切の情報発信をさせない規制が必要です。
「こんな不幸な事件が起きたのは、まったく日本の人間として恥ずかしい。中国の皆さんに大変申し訳ない」野中広務
尖閣諸島領土問題での両氏の発言ですが、私は大きな違和感を感じます。
歴史問題と領土問題は直結したものではなく、この論法だと竹島も韓国領土だということになってしまいます。
友好関係を結ぶにしろ、敵対関係になるにしろ、どちらも相手の全てを見極め対等な立場でなければ関係性を結ぶことはできません。
一方が自虐し遜って相手を立てることは、主従関係であって友好関係とは言えません。
今回の尖閣諸島購入は、日本国内から見れば及第点を取れた結果だったといえるでしょう。
地権者にはカネ、石原都知事は政府に国有化を認めさせ、日本政府は石原都知事を尖閣問題から遠ざけることができ、中国には「何もするつもりはない」とメッセージを伝えることができます。
日本政府は国有化で軟着陸すると判断していたのでしょうが、中国共産党には飲めない条件でした。
10月に政権交代を控え、人民に「弱腰」と受け取られたら、待っているの第二次天安門事件でしょう。
中国は国際社会にアピールしていますが、これから中国がどうするか模索中と思われます。
国際司法裁判所に提訴すべきなどという意見もありますが、中国は何の譲歩もしていませんし、日本が譲歩して領有権問題があると認める必要などありません。
中国は国連事務総長に「領域海域地図」を提出しましたが、これが効力を持つとは思えません。
中国は今回の日本の尖閣諸島国有化で得するものはなく、一時はいつものようにデモを容認し日本を揺さぶりましたが、着陸する場所選びに苦悩していると見るべきです。
中国が何らかの軍事行動をオプションとして選択することが考えられますが、中国が目論む日米関係離反には逆効果です。
それでは日本はどうすべきなのか。
まずは歴史認識を修正すること。
自虐史観ではなく、当時の情勢をきちんと精査して分析し、当時、何が起きてそれがどうなったのかを把握すること。
そして遜らず、ベタベタした関係ではなく互いにルールを作り問題解決できる関係にする。
日本国内では海保を拡充し、領土問題に対処できる能力と法整備を急ぐこと。費用はかかりますが、黒いフネを出して軍事衝突の可能性を高めるよりは白いフネで対抗し、最後の選択肢として黒いフネを温存するのが得策です。
平和を願うだけが平和を維持するものではありません。
本来はリアリストでなければ務まらない国政に携わる人間が、理想ばかり追求し相手の善意を信じるのは、お人好しを通り越してただのバカです。
それが理解できないのであれば、国政に携わるだけでなく、引退後も一切の情報発信をさせない規制が必要です。
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