憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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02250800 | 熱くなるな! ~熱くなったら負け~ |
サイレント・ネイビー「沈黙の海軍」と、旧帝国海軍を揶揄する言葉があります。
作家の豊田穣氏は、「大言壮語せず、国を護るときは、十分に任務を果たす」という意味だとしています。
個人的には〝サイレント・ネイビー〟という旧帝国海軍に対する言葉としては賛同はしていませんが、海上自衛隊も旧帝国海軍の伝統を受け継いだとされる海上自衛隊ですが、尖閣問題で過熱する日中関係においては事情が違っているような気がしています。
サイレント・ネイビーがノイジー・ネイビーになったら…海の最前線に立つ彼らに、この国を任せられるのか不安になります。
今回の火器管制レーダーの照射について、当時の状況が漏洩しているように感じています。
私が問題だと感じているのは、情報が漏洩された場合、その情報の裏を取る方法がないということです。
ですから、書き手の主観により内容が変えられる可能性が高く、それを読み手が事実と「認識」してしまった場合を考えると、事実が尾ひれだけでなく胸びれや背びれを付けて泳ぎ出してしまうからです。
中には手の内を晒すような情報もあり、情報開示は時間を置いて行われるべきだと私は考えています。
日本では「情報」に関する理解度が全く無く、即開示を求めたり、開示してしまうことがあります。
私は海自の交戦規定(自衛隊では「部隊行動基準」と呼称:ROE)がどのようになっているのかわかりませんが、米海軍のROEによると、火器管制レーダーの照射を受けた場合の規定が明確にされています。照射を受けたからと無差別に反撃するという規定はありません。
日本のメディアでは、「(中国海軍は)反撃されても仕方がない事案」としていますが、それは間違いです。
国益を守るためなら手段を選ばない米国でさえ、照射への対応手順が決められているのです。
海自・日本政府・防衛省が何も決めていないとすれば、ただ徒に危機を煽り情報を漏らすことは、そこには衝突を意図する作為があるとしか言えません。
最前線に立つ緊張は後方で惰眠を貪る政治家たちには理解されることはありませんが、だからといって情報を漏洩することは赦されるものではありません。
照射を受けた「ゆうだち」が仮に反撃すれば、中国海軍のフリゲート艦の敵ではなかったでしょう。
しかし、軍事衝突となり互いに戦死者が出た場合、我が国には「戦死者」を受け入れる準備は全くないのが現実です。
戦死者をどう迎えるか、礼式さえ決められていないのです。
いかに前線が緊張感に包まれていても、それにつながる準備が整えられていないのです。
外交交渉では武力行使も選択肢の一つであり、武力行使の意思も必要ですが、外交が目指すものは「平和的、現実的、安上がり」な手段でなければなりません。
作家の豊田穣氏は、「大言壮語せず、国を護るときは、十分に任務を果たす」という意味だとしています。
個人的には〝サイレント・ネイビー〟という旧帝国海軍に対する言葉としては賛同はしていませんが、海上自衛隊も旧帝国海軍の伝統を受け継いだとされる海上自衛隊ですが、尖閣問題で過熱する日中関係においては事情が違っているような気がしています。
サイレント・ネイビーがノイジー・ネイビーになったら…海の最前線に立つ彼らに、この国を任せられるのか不安になります。
今回の火器管制レーダーの照射について、当時の状況が漏洩しているように感じています。
私が問題だと感じているのは、情報が漏洩された場合、その情報の裏を取る方法がないということです。
ですから、書き手の主観により内容が変えられる可能性が高く、それを読み手が事実と「認識」してしまった場合を考えると、事実が尾ひれだけでなく胸びれや背びれを付けて泳ぎ出してしまうからです。
中には手の内を晒すような情報もあり、情報開示は時間を置いて行われるべきだと私は考えています。
日本では「情報」に関する理解度が全く無く、即開示を求めたり、開示してしまうことがあります。
私は海自の交戦規定(自衛隊では「部隊行動基準」と呼称:ROE)がどのようになっているのかわかりませんが、米海軍のROEによると、火器管制レーダーの照射を受けた場合の規定が明確にされています。照射を受けたからと無差別に反撃するという規定はありません。
日本のメディアでは、「(中国海軍は)反撃されても仕方がない事案」としていますが、それは間違いです。
国益を守るためなら手段を選ばない米国でさえ、照射への対応手順が決められているのです。
海自・日本政府・防衛省が何も決めていないとすれば、ただ徒に危機を煽り情報を漏らすことは、そこには衝突を意図する作為があるとしか言えません。
最前線に立つ緊張は後方で惰眠を貪る政治家たちには理解されることはありませんが、だからといって情報を漏洩することは赦されるものではありません。
照射を受けた「ゆうだち」が仮に反撃すれば、中国海軍のフリゲート艦の敵ではなかったでしょう。
しかし、軍事衝突となり互いに戦死者が出た場合、我が国には「戦死者」を受け入れる準備は全くないのが現実です。
戦死者をどう迎えるか、礼式さえ決められていないのです。
いかに前線が緊張感に包まれていても、それにつながる準備が整えられていないのです。
外交交渉では武力行使も選択肢の一つであり、武力行使の意思も必要ですが、外交が目指すものは「平和的、現実的、安上がり」な手段でなければなりません。
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