憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
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02040323 | [PR] |
04170800 | 北朝鮮の思いのまま |
第二次世界大戦後最大の危機である朝鮮半島情勢は、最大の懸案事項である「戦争」へと発展するのか、偶発的戦闘は回避できるのか、そしてミサイル発射は回避されるのかなど様々な問題があります。
第二次朝鮮戦争は北朝鮮も望んでいないと考えられますが、その一方では偶発的戦闘が拡大し全面戦争に結びつく可能性も捨て切れず難しい局面はいまだに存在しています。
北朝鮮が核・ミサイル開発を進めたのは、東西冷戦の終結からだと思われます。
冷戦期、南北の軍事バランスは「休戦協定」を支点にバランスが保たれていました。
北朝鮮は旧ソ連、中国が後ろ盾になり、韓国は米国と国連軍の後ろ盾でバランスが保持されていました。
このバランスにより、これまで様々な衝突がありましたが衝突は拡大することは回避されてきました。
冷戦の崩壊により南北のパワー・バランスは完全に崩壊します。
中国・ロシアは敵国である韓国と国交を樹立し、旧ソ連の崩壊で新生ロシアは国力・戦力が大幅に低下、米国の一国の超大国化、韓国の経済的発展、北朝鮮の内政の失敗などで、朝鮮半島は韓国が一方的に有利に進んできました。
北朝鮮にとっては体制の崩壊へと繋がるものだけに、それを克服しようとする必死の努力が積み重ねられてきました。
中国・ロシアに頼らない存在感を出すため、軍事力の強化を図ったのです。
それが、「核」と「ミサイル」の開発でした。
韓国と相応の軍事力を備えるには、常に新型装備を更新し続けなければならず、1995年で南北の格差は国民総所得で北朝鮮の11.3倍となっており、通常の装備で軍事力の均衡を図るのは不可能な状態にありました。
そこで考え出されたのが、「核」「ミサイル」の開発です。
核兵器がいかに有効に外交カードとなるか、それはこれまでの歴史が証明しています。
第二次世界大戦による米国の原爆使用は、中国の毛沢東に強い衝撃を与えました。毛沢東は核保有を望み、朝鮮戦争では核攻撃を米国によりチラつかされ、核保有は願望から悲願となります。
それを北朝鮮は間近で見ており、北朝鮮が核保有を目論むのは当然の帰結でした。
ここで大きな過誤がありました。
中国の北朝鮮放置です。
玄関先の番犬である獰猛な「番犬」である北朝鮮を〝エサを与えていればいい〟程度の認識しかありませんでした。
中国にとって「力」こそ全てですから、問題が起きれば軍事力行使という発想であるため、外交関係による繋がりを考えることをしません。
それが、この北朝鮮危機の根源的な問題です。
「核」「ミサイル」開発の成功は、中国への新たなメッセージが含まれています。
「主体思想」により中国の〝番犬〟にはならないというメッセージです。
確かに援助と引き換えに、中国は豊富な北朝鮮の鉱物資源を収奪してきました。
「核」「ミサイル」開発の成功は、新たな北朝鮮の門出なのです。
ですから、誰も北朝鮮の暴走を止められなくなっているのです。
今回の危機は、北朝鮮の演出通りに進められており、この危機を解決する策は全くありません。
本来であれば、利害の一致するはずの日韓が連携して対処できれば解決策もあるはずですが、日韓関係は韓国の一方的な侮日策で協力どころではありません。
解決策が無いまま進む北朝鮮危機は、どう考えても北朝鮮が有利な状態のまま展開することでしょう。
第二次朝鮮戦争は北朝鮮も望んでいないと考えられますが、その一方では偶発的戦闘が拡大し全面戦争に結びつく可能性も捨て切れず難しい局面はいまだに存在しています。
北朝鮮が核・ミサイル開発を進めたのは、東西冷戦の終結からだと思われます。
冷戦期、南北の軍事バランスは「休戦協定」を支点にバランスが保たれていました。
北朝鮮は旧ソ連、中国が後ろ盾になり、韓国は米国と国連軍の後ろ盾でバランスが保持されていました。
このバランスにより、これまで様々な衝突がありましたが衝突は拡大することは回避されてきました。
冷戦の崩壊により南北のパワー・バランスは完全に崩壊します。
中国・ロシアは敵国である韓国と国交を樹立し、旧ソ連の崩壊で新生ロシアは国力・戦力が大幅に低下、米国の一国の超大国化、韓国の経済的発展、北朝鮮の内政の失敗などで、朝鮮半島は韓国が一方的に有利に進んできました。
北朝鮮にとっては体制の崩壊へと繋がるものだけに、それを克服しようとする必死の努力が積み重ねられてきました。
中国・ロシアに頼らない存在感を出すため、軍事力の強化を図ったのです。
それが、「核」と「ミサイル」の開発でした。
韓国と相応の軍事力を備えるには、常に新型装備を更新し続けなければならず、1995年で南北の格差は国民総所得で北朝鮮の11.3倍となっており、通常の装備で軍事力の均衡を図るのは不可能な状態にありました。
そこで考え出されたのが、「核」「ミサイル」の開発です。
核兵器がいかに有効に外交カードとなるか、それはこれまでの歴史が証明しています。
第二次世界大戦による米国の原爆使用は、中国の毛沢東に強い衝撃を与えました。毛沢東は核保有を望み、朝鮮戦争では核攻撃を米国によりチラつかされ、核保有は願望から悲願となります。
それを北朝鮮は間近で見ており、北朝鮮が核保有を目論むのは当然の帰結でした。
ここで大きな過誤がありました。
中国の北朝鮮放置です。
玄関先の番犬である獰猛な「番犬」である北朝鮮を〝エサを与えていればいい〟程度の認識しかありませんでした。
中国にとって「力」こそ全てですから、問題が起きれば軍事力行使という発想であるため、外交関係による繋がりを考えることをしません。
それが、この北朝鮮危機の根源的な問題です。
「核」「ミサイル」開発の成功は、中国への新たなメッセージが含まれています。
「主体思想」により中国の〝番犬〟にはならないというメッセージです。
確かに援助と引き換えに、中国は豊富な北朝鮮の鉱物資源を収奪してきました。
「核」「ミサイル」開発の成功は、新たな北朝鮮の門出なのです。
ですから、誰も北朝鮮の暴走を止められなくなっているのです。
今回の危機は、北朝鮮の演出通りに進められており、この危機を解決する策は全くありません。
本来であれば、利害の一致するはずの日韓が連携して対処できれば解決策もあるはずですが、日韓関係は韓国の一方的な侮日策で協力どころではありません。
解決策が無いまま進む北朝鮮危機は、どう考えても北朝鮮が有利な状態のまま展開することでしょう。
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