憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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02030704 | [PR] |
04290800 | 中国人スパイは身近に居る |
スパイといえばやはりジェームズ・ボンドを思い浮かべてしまいます。
ジェームズ・ボンドは英国海軍中佐、MI-6にスカウトされました。
第二次世界大戦で出征。父はスコットランド人、母はスイス人、両親はジェームズが11歳の時にフレンチ・アルプスで登山中に事故死しました。
『007』は虚構の世界のスパイです。
スパイに狙われる人間は4つのタイプがあるとされています。
①モラルに欠ける政府職員
・他人や団体に慈善行為をした記録はほとんどない。
・開かれた社会で何もする気がないだけでなく、何か活動することができない。
・協力者となる動機は自己満足、逮捕されても罪悪感は持たない。
・アルコールを好む。
②甘やかされっ子
・郊外や都市周辺で高い生活水準で、人種、貧困、病苦といった問題から隔絶されて育つ。
・目的達成手段に自己犠牲はしない。
・家族に対する執着心が希薄。
③不満を持つ知識階級
・知識階級に居る自分を自負している。
・自分の居る社会を軽蔑している。
・間接的賄賂に弱い。
・社会的・経済的問題に真剣な関心を持つ。
④孤独な秘書
・不満を持ち、誘惑に弱い。
共通するのは弱く、不満を持ち、恨みを持つ人間ということでしょうか。
このような人間を諜報機関は協力者としてどのように引き込むのでしょうか。
諜報機関が日本に送り込む〝スパイ〟は、自国の諸事情に詳しく、日本の文化や歴史に精通しています。ファッションセンスも日本で生活して違和感がないほどで、洗練されたものです。
防衛省情報本部に勤務する女性職員が、中国人留学生に篭絡され情報漏洩の疑いがあると週刊誌に記事がありました。
情報本部で英語翻訳を担当する60代の女性職員が、赤坂のスーパーで中国人留学生と知り合い交際していたというのです。
専門的な表現をすれば、「ロミオ諜報員」にたらしこまれた防衛省女性職員といったところでしょうか。
「ハニー・トラップ」はご存知の方も多いと思いますが、女性スパイが対象(協力者)の男性を誘惑し、性的関係を利用して懐柔、相手の弱味として脅迫などして機密情報を要求するものです。
英語では、「セクシャル・エントラップメント(Sexual Entrapment)」とされます。
男性が女性を対象者として近付くのは、007だけではありません。かつての東ドイツのスパイは、女性に近付き情報収集に成功し「ロミオ諜報員」と呼ばれました。
事件は2月26日、情報本部の入る建物出入口付近でリュックサックが見つかったことに始まります。
リュックからは、情報本部の資料が発見され、このリュックが女性職員のものであることがわかり厳しい査問が行われたそうです。
この女性は2007年頃、赤坂のスーパーで当時留学生だった若い中国人男性と知り合ったのだそうです。
女性職員がスーパーを出ようとした際、雨が降り始め、女性に傘を貸したのが出会いだというのです。
三文小説のような男女の出会いですが、スパイに詳しくなくとも、この出会いが仕組まれたものなのがすぐに気付きます。
偶然にそのようなことがあるなんて、確率的にはゼロに近い数字しか出てきません。
でも、記事の中でこの国の現実が見えます。
事情通によると、「(留学生が)理工系の大学院生だったことを併せて考えると、スパイ活動の協力者だった可能性があると思われます」というのですから、この事情通は「常識的判断」すらできていません。
先述した通り、あり得ない偶然の出会いから情報が漏洩するなど軍事の素人でさえわかります。
私からすれば、この留学生は明らかにスパイであり、専門的な知識を要する情報を収集しているのです。
その彼が女性職員に接近し、職員の持つ何らかの情報収集目的に接近したのです。
そんなことよりも、情報本部の末端職員の全てを中国当局は把握しているという事実に愕然とさせられます。
一部では、この女性職員が仕事に対する悩みを持っていた時期で、まさに接近して関係を持つ絶好のチャンスだったのです。
家庭があり、異性にはそれぞれの嗜好が強く影響するのですから、中国当局はそこまで把握していることになります。
スパイに狙われる4タイプのうち、いくつかがこの女性職員に当てはまるのですから、まさに人選として適材だったといえるでしょう。
非常に興味深いのは、週刊誌の取材をこの女性職員は受けている点です。これは、罪悪感のない証拠です。
この取材で、呆れるような釈明をしています。
「部内限り」の資料持ち出しについてー「重たくて運ぶのが大変なんです。あの日は、亭主が車の送り迎えをしてくれたものですから、車で自宅に持ち帰って捨てたほうがらくだなあと。その中に部内限りの資料も混じっていたんです」
ベテラン職員の釈明とは思えません。
秘密区分に触れないものであっても資料は焼却が義務付けられており、その焼却の方法まで事細かく規定があります。
「部内限り」の資料が混じっていたとは、情報本部は文書(資料)管理が全くできていないということになります。
ここまで調べ上げ、スパイの協力者に仕立てるのですから、中国の情報分析は日本人が考える以上に狡猾であり悪辣なものです。スパイ防止法など、法整備を急ぐと共に国家として健全な姿を私たち日本人は学ぶべきです。それが出来ないのであれば、この国は国家として破綻するのはそう遠い先ではありません。
ジェームズ・ボンドは英国海軍中佐、MI-6にスカウトされました。
第二次世界大戦で出征。父はスコットランド人、母はスイス人、両親はジェームズが11歳の時にフレンチ・アルプスで登山中に事故死しました。
『007』は虚構の世界のスパイです。
スパイに狙われる人間は4つのタイプがあるとされています。
①モラルに欠ける政府職員
・他人や団体に慈善行為をした記録はほとんどない。
・開かれた社会で何もする気がないだけでなく、何か活動することができない。
・協力者となる動機は自己満足、逮捕されても罪悪感は持たない。
・アルコールを好む。
②甘やかされっ子
・郊外や都市周辺で高い生活水準で、人種、貧困、病苦といった問題から隔絶されて育つ。
・目的達成手段に自己犠牲はしない。
・家族に対する執着心が希薄。
③不満を持つ知識階級
・知識階級に居る自分を自負している。
・自分の居る社会を軽蔑している。
・間接的賄賂に弱い。
・社会的・経済的問題に真剣な関心を持つ。
④孤独な秘書
・不満を持ち、誘惑に弱い。
共通するのは弱く、不満を持ち、恨みを持つ人間ということでしょうか。
このような人間を諜報機関は協力者としてどのように引き込むのでしょうか。
諜報機関が日本に送り込む〝スパイ〟は、自国の諸事情に詳しく、日本の文化や歴史に精通しています。ファッションセンスも日本で生活して違和感がないほどで、洗練されたものです。
防衛省情報本部に勤務する女性職員が、中国人留学生に篭絡され情報漏洩の疑いがあると週刊誌に記事がありました。
情報本部で英語翻訳を担当する60代の女性職員が、赤坂のスーパーで中国人留学生と知り合い交際していたというのです。
専門的な表現をすれば、「ロミオ諜報員」にたらしこまれた防衛省女性職員といったところでしょうか。
「ハニー・トラップ」はご存知の方も多いと思いますが、女性スパイが対象(協力者)の男性を誘惑し、性的関係を利用して懐柔、相手の弱味として脅迫などして機密情報を要求するものです。
英語では、「セクシャル・エントラップメント(Sexual Entrapment)」とされます。
男性が女性を対象者として近付くのは、007だけではありません。かつての東ドイツのスパイは、女性に近付き情報収集に成功し「ロミオ諜報員」と呼ばれました。
事件は2月26日、情報本部の入る建物出入口付近でリュックサックが見つかったことに始まります。
リュックからは、情報本部の資料が発見され、このリュックが女性職員のものであることがわかり厳しい査問が行われたそうです。
この女性は2007年頃、赤坂のスーパーで当時留学生だった若い中国人男性と知り合ったのだそうです。
女性職員がスーパーを出ようとした際、雨が降り始め、女性に傘を貸したのが出会いだというのです。
三文小説のような男女の出会いですが、スパイに詳しくなくとも、この出会いが仕組まれたものなのがすぐに気付きます。
偶然にそのようなことがあるなんて、確率的にはゼロに近い数字しか出てきません。
でも、記事の中でこの国の現実が見えます。
事情通によると、「(留学生が)理工系の大学院生だったことを併せて考えると、スパイ活動の協力者だった可能性があると思われます」というのですから、この事情通は「常識的判断」すらできていません。
先述した通り、あり得ない偶然の出会いから情報が漏洩するなど軍事の素人でさえわかります。
私からすれば、この留学生は明らかにスパイであり、専門的な知識を要する情報を収集しているのです。
その彼が女性職員に接近し、職員の持つ何らかの情報収集目的に接近したのです。
そんなことよりも、情報本部の末端職員の全てを中国当局は把握しているという事実に愕然とさせられます。
一部では、この女性職員が仕事に対する悩みを持っていた時期で、まさに接近して関係を持つ絶好のチャンスだったのです。
家庭があり、異性にはそれぞれの嗜好が強く影響するのですから、中国当局はそこまで把握していることになります。
スパイに狙われる4タイプのうち、いくつかがこの女性職員に当てはまるのですから、まさに人選として適材だったといえるでしょう。
非常に興味深いのは、週刊誌の取材をこの女性職員は受けている点です。これは、罪悪感のない証拠です。
この取材で、呆れるような釈明をしています。
「部内限り」の資料持ち出しについてー「重たくて運ぶのが大変なんです。あの日は、亭主が車の送り迎えをしてくれたものですから、車で自宅に持ち帰って捨てたほうがらくだなあと。その中に部内限りの資料も混じっていたんです」
ベテラン職員の釈明とは思えません。
秘密区分に触れないものであっても資料は焼却が義務付けられており、その焼却の方法まで事細かく規定があります。
「部内限り」の資料が混じっていたとは、情報本部は文書(資料)管理が全くできていないということになります。
ここまで調べ上げ、スパイの協力者に仕立てるのですから、中国の情報分析は日本人が考える以上に狡猾であり悪辣なものです。スパイ防止法など、法整備を急ぐと共に国家として健全な姿を私たち日本人は学ぶべきです。それが出来ないのであれば、この国は国家として破綻するのはそう遠い先ではありません。
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