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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/09/11:45

12210800 お客様、ご一緒に戦闘機はいかがですか?

政府が「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画」で自衛隊の部隊編成と主要装備などが明らかになりました。

正直言いまして、滅茶苦茶というのが感想です。何をどうしたら、そんなことが出来るのか理解できません。






今後5年間で、水陸両用車52両、MV-22オスプレイ17機、無人偵察機3機、護衛艦7隻、〝新型〟早期警戒管制機4機、〝新型〟空中給油機3機、哨戒機「P-1」23機など大盤振る舞いです。

水陸両用車はAAV7でしょう。AAV7は「強襲上陸作戦用」ですから、島嶼防衛というよりは島嶼奪還作戦に投入するつもりなのでしょう。

守りをどうするかではなく、島嶼を奪われて奪還を先読みしてのお買い物なのでしょうが、東日本大震災で「水陸両用車」の必要性が唱えられるようになりましたが、強襲揚陸艦も無いのにそんなものを買ってどうするつもりなんでしょうか。

オスプレイを崇拝する人は少なくありません。安全問題よりももっと重大な問題がオスプレイにあることは伝えられていません。

オスプレイは海空軍型は地形追随/回避機能を持つレーダー装備が進められていますが、海兵隊型は装備されていません。

他にも以下の懸念材料があります。
●運用コストは通常のヘリの2~3倍
●整備に人的リソースが多く必要とされる
●速度が速く攻撃ヘリとの連携ができない
●垂直方向への推力につられて発生する下向きの気流(ダウンウォッシュ)の問題から斜面が多い地形での運用が危険
●降下時間がヘリと比べて数倍の時間を要する
●固定武装が貧弱
私が思いつくだけでこれだけのことが挙げられます。

航続距離が長い=尖閣諸島作戦に沖縄から直接乗り込めるようなニュースを見た記憶がありますが、尖閣諸島を奪われて奪還のためにオスプレイで乗り込むのは、沖縄戦で実施された強行着陸して破壊活動を行った「義号作戦」を踏襲しようとてでもいうのでしょうか。

無人偵察機の必要性は認めますが、無人機は日本の国内法では飛行は認められていません。

東日本大震災や原発事故で、グアムからグローバルホークが偵察活動に当たりましたが、これは米軍には日本国内法が適用されないために可能となったもので、自衛隊がグローバルホークを運用するとなれば国内法により規制されることになります。

護衛艦7隻のうち2隻はイージス艦とのことですが、問題の強襲揚陸艦や輸送艦を建造する話は出てきていません。

早期警戒管制機、空中給油機は「新型」だとされていますが、新型とは何を意味するのかわかりません。

E767のように、また高価なお買い物でもするのでしょうか。空中給油機も同じです。

でも、貧乏な自衛隊にこんなお買い物が可能だと思えません。絵に描いた餅になる心配さえあります。

新しい物を揃えれば戦力になるとは大きな間違いであり、戦術の概念さえ持っていないことも疑えます。

大勝も辛勝も勝ちは勝ちです。相手の力は未知数であり、総兵力は日本の十数倍、兵器類はガラクタなどとも言われますが、10:1で戦えば単純計算して、彼らの10倍の兵站能力を持たなければなりません。空中戦で1発の空対空ミサイルで相手の戦闘機2機、3機と同時に撃墜できれば別ですが、ガラクタといえども1機を撃墜するには1発の空対空ミサイルが必要なのです。撃てる空対空ミサイルが無くなれば、ガラクタといえども日本は勝てなくなるのです。

危機は今そこにあるにもかかわらず、日本は相変わらず泥縄的思考で国を守ろうとしているとしかいえません。

那覇にF-15を1個飛行隊移駐するともされていますが、機数が揃っているF-15ですから各F-15飛行隊から抽出して部隊編成するのでしょうが、狭い那覇基地にF-15を集中させてどうなるというのでしょう。

それよりも、集団的自衛権を容認し東南アジア各国と連携し共に戦える状態にする方が先です。

夢物語はいりません。現実的な話をして欲しいものです。

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