憂い next ver.
新・元自衛官の憂い
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02030102 | [PR] |
07170800 | 「この国の国民でよかったのか?」 |
韓国の航空会社「アシアナ航空」のボーイング777が、サンフランシスコ国際空港への着陸に失敗し炎上しました。
当時、サンフランシスコ国際空港は晴天で視界良好、ほぼ無風だったとされています。
事故直後、韓国のテレビキャスターが番組中で「最新の情報によると、死亡したのは2人の中国人。韓国人ではない。これは我々の立場からすると、幸いだった」と発言。非人道的な発言と非難されました。
航空事故の8割は、機が離陸・上昇中と進入・着陸を行う際の11分間に集中しています。魔の11分、「クリティカル・イレブン・ミニッツ」と呼ばれるものです。
事故原因の大半は「人為的ミス」とされています。操縦ミス、判断ミス、故意の操作ミス、離着陸手順の不履行、地形情報の無理解、飲酒などが挙げられます。
ボーイング社の調査では、
55%:操縦ミス
17%:機械的故障
13%:天候
などと報告されています。
事故直後、早朝に目覚めてテレビを見て事故を知りましたが、私はこの数字が頭の中に浮かび、こじれるだろうという感じました。
亡くなられた中国人女性に心より哀悼の意を表します。被害に遭われた方がにお見舞い申し上げます。
操縦・操作ミスだったとの推測はできますが、この事故を教訓に事故防止に役立てなければなりません。
事故直後、アシアナ航空の社長は記者会で謝罪し、機長と操縦士の経験等についてコメントしましたが、事故については話せないと詳細なことは一切語りませんでした。
私はこれまで韓国の国民性を非難してきましたが、私はこの社長の初動対応には敬服しました。
事故を起こした会社のトップが、何をどう語ろうと、誠実に対応し真実を語ったとしても、事故の当事者である以上、「隠蔽」「嘘」と思われるのが遺族や被害者感情から当然出てきます。
感情に押し流されやすい国民性であるにもかかわらず、ここまで冷静に対応できたのは見習わなければなりません。
原発事故直後、余計なことを喋り過ぎて藪をつついて蛇どころかヤマタノオロチを出した当時の東電車長とは雲泥の差です。
そして、敬服どころか心服したのは米国家運輸安全委員会(NTSB)のデボラ・ハースマン委員長です。
ハースマン委員長は42歳、ボーイング787の調査を行い、次期運輸長官候補とされる方です。
ハースマン委員長は、情報を小出しにせず的確かつ明確に質問に答えます。
どこかの国の政治家センセのようにスタッフから耳打ちをされたり、メモを読み上げしどろもどろとは大違いです。
いかにハースマン委員長が調査チームを掌握しているかが伺えます。
しかし、こうした透明性の高い情報公開でも批判がないわけではありません。
批判に対しハースマン委員長は、「私たちがこの調査で提供している情報は、その過程においても手順においても首尾一貫するものであり、また、事故の情報は(航空専門家のものではなく)運輸に関するものです。私たちは旅行する人たちのために仕事をしています。旅行する人たちが安心して旅行できるようにするのが私たちの役割で、そのためには、私たちがやっていることを見せ、伝えることが重要だと信じています。透明性こそがNTSBの特色です」と批判をかわしました。
日本の総理大臣にしたいくらいの逸材ですし、何年か後にはホワイトハウスで仕事をされていることでしょう。
「この国の国民でよかった」と言葉足らずな会見で批判が集中したキャスターがいますが、こうしたことを目にすると、「この国の国民でよかったのか?」と自問する日が当分続きそうです。
当時、サンフランシスコ国際空港は晴天で視界良好、ほぼ無風だったとされています。
事故直後、韓国のテレビキャスターが番組中で「最新の情報によると、死亡したのは2人の中国人。韓国人ではない。これは我々の立場からすると、幸いだった」と発言。非人道的な発言と非難されました。
航空事故の8割は、機が離陸・上昇中と進入・着陸を行う際の11分間に集中しています。魔の11分、「クリティカル・イレブン・ミニッツ」と呼ばれるものです。
事故原因の大半は「人為的ミス」とされています。操縦ミス、判断ミス、故意の操作ミス、離着陸手順の不履行、地形情報の無理解、飲酒などが挙げられます。
ボーイング社の調査では、
55%:操縦ミス
17%:機械的故障
13%:天候
などと報告されています。
事故直後、早朝に目覚めてテレビを見て事故を知りましたが、私はこの数字が頭の中に浮かび、こじれるだろうという感じました。
亡くなられた中国人女性に心より哀悼の意を表します。被害に遭われた方がにお見舞い申し上げます。
操縦・操作ミスだったとの推測はできますが、この事故を教訓に事故防止に役立てなければなりません。
事故直後、アシアナ航空の社長は記者会で謝罪し、機長と操縦士の経験等についてコメントしましたが、事故については話せないと詳細なことは一切語りませんでした。
私はこれまで韓国の国民性を非難してきましたが、私はこの社長の初動対応には敬服しました。
事故を起こした会社のトップが、何をどう語ろうと、誠実に対応し真実を語ったとしても、事故の当事者である以上、「隠蔽」「嘘」と思われるのが遺族や被害者感情から当然出てきます。
感情に押し流されやすい国民性であるにもかかわらず、ここまで冷静に対応できたのは見習わなければなりません。
原発事故直後、余計なことを喋り過ぎて藪をつついて蛇どころかヤマタノオロチを出した当時の東電車長とは雲泥の差です。
そして、敬服どころか心服したのは米国家運輸安全委員会(NTSB)のデボラ・ハースマン委員長です。
ハースマン委員長は42歳、ボーイング787の調査を行い、次期運輸長官候補とされる方です。
ハースマン委員長は、情報を小出しにせず的確かつ明確に質問に答えます。
どこかの国の政治家センセのようにスタッフから耳打ちをされたり、メモを読み上げしどろもどろとは大違いです。
いかにハースマン委員長が調査チームを掌握しているかが伺えます。
しかし、こうした透明性の高い情報公開でも批判がないわけではありません。
批判に対しハースマン委員長は、「私たちがこの調査で提供している情報は、その過程においても手順においても首尾一貫するものであり、また、事故の情報は(航空専門家のものではなく)運輸に関するものです。私たちは旅行する人たちのために仕事をしています。旅行する人たちが安心して旅行できるようにするのが私たちの役割で、そのためには、私たちがやっていることを見せ、伝えることが重要だと信じています。透明性こそがNTSBの特色です」と批判をかわしました。
日本の総理大臣にしたいくらいの逸材ですし、何年か後にはホワイトハウスで仕事をされていることでしょう。
「この国の国民でよかった」と言葉足らずな会見で批判が集中したキャスターがいますが、こうしたことを目にすると、「この国の国民でよかったのか?」と自問する日が当分続きそうです。
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