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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :02/28/02:23

06020700 危機管理出来ない国の警備会社

5月12日未明、被害額6億4000万円という現金強奪事件が起きました。

これまでの被害額を更新するものです。






この事件は、4階建てマンションの1階にある日月警備保障株式会社立川営業所から現金が奪われたというもので、ニュースを耳にしたとき信じられませんでした。

営業所では社員10名弱が勤務しており、夜間は宿直者が20時から翌08時まで勤務し、02時から仮眠が許されていたそうです。

当日、02時に仮眠のため電灯が消され、水がかかり腐食して壊れたままのシャワー室の窓から賊が侵入。警報システムは営業所内に人が居たために切られていたそうです。

仮眠中の宿直員は、粘着テープで目隠しされ、両手を縛られました。金庫室に入るための暗証番号を聞き出すために、犯人は鉄パイプで宿直員を殴り、刃物で斬りつけました。

暗証番号を聞き出した犯人は、紙幣入りの袋だけを犯行から20分で持ち去りました。紙幣は番号を控えられておらず、犯行当日に使っても全く足のつかないものでした。

被害に遭った日月警備保障株式会社は、1965年操業の中堅老舗警備会社です。

驚かされたのは、これまで同社は二度の同様の事件に遭っていたというのです。

03年10月に、多摩地区の郵便局のATMから集められた現金を東京中央郵便局に搬入した際、1億5000万円の不足がわかりました。

これは、中央郵便局に届ける前、現金を積んだままで輸送車を会社の駐車場に止めて3日間放置しており、その間に持ち去られたと見られています。

二度目は08年12月、東京阿佐ヶ谷で警備員が輸送車を路上に駐車し、ATMに現金を補充中に6900万円が奪われたものです。両事件とも未解決のままです。

日月警備保障株式会社は8年間で8億円を超える現金を奪われながら、会社は依然として営業を続けられたことが不思議です。

これは、警備会社は「警備業者賠償責任保険」に加入しており、被害に遭っても保険で全てが賄われるため、会社には何の影響もないためだそうです。

部外者から見て信用第一の仕事だと思うのですが、ユーザーと癒着しやすいのか、被害が全額補償されるのであれば問題はないということでしょうか。これでは、警備会社の意味が無くなると思うのですが…。

自衛隊や警察、消防ほどではないにしても、警備会社ですから危機管理能力があるはずなのですが、日月警備保障には全く無いとしかいえません。

大金を預かっている意識が無く、鍵が壊れたまま放置されているなど考えられません。億単位の金を預かりながら、宿直員は一人、しかも仮眠が許されていた、警察への通報装置も無いようで、これではパチンコ店の景品交換所以下のお粗末さです。

安心と安全を提供するはずの警備会社がこの程度なのですから、原発事故は起こるべくして起こったと見る私は間違いでしょうか?

管理する側に問題があったのですから、現金強奪事件は「人災」です。

儲けに走り独善的な思考が恒常化し、「たぶん」「だろう」という推測だけの行動の結果が招いたものです。対策を怠り、問題を先送りし続けた結果、起こったものがこの強奪事件と原発事故ではないでしょうか。

原発も警備会社も同じかもしれません。

天下りが多く、監督する側と癒着するという図式は全く同じです。

日本には能力主義という考えが徹底されておらず、努力や向上心よりも立場が第一となり、そうした歪んだ価値観がやがて組織を腐敗させていきます。

強奪事件と原発事故は、これまでの日本の管理体制が問われているものだと私は思います。

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