憂い　next ver.

フォーマル（formal）とは、型にはまった、因襲的な、型どおりの、正式の、公式の、本式の、正式な手続きを経た、しきたりを守る、折り目正しい、きちんとした、儀礼的な、格式張ったなどの意味があります。

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フォーマルといえば、ネクタイです。

ノーネクタイで公式な場に出るのは〝非常識〟というものです。

とある反原発の闘士が参院選に当選し、初登院となりましたが、黒のジャケットに黒のズボン、グレーのリュックサックを背負った姿で国会に現れました。

ご本人は、「議員にルールはあるけど、『男性はスーツ』という規定はない。オシャレもして、あの政治家格好いいと思われることで、政治家と一般の人との距離を近づけたい」のだそうですが、政治家＝格好いい＝一般人と距離が近付くという理屈は正当性があるのでしょうか。

美辞麗句を並べ立てたところで、非常識と無知という事実が浮かんできます。

原発事故以後、電気に関する様々な〝嘘〟が飛び交っています。

「日本の電気料金は先進国で一番高い」といわれますが、このデータは1999年のデータで、06年には日本を1とすると、英国＝1.09、ドイツ＝1.11、イタリア＝1.11とされています。

しかし、これは家庭用電気料金の比較で、産業用電気料金で日本より高いのはイタリアだけです。

先進国では政策として産業用電気料金は安く据え置かれています。ですから、どの国でも家庭用電気料金は割高になっています。

日本は原発大国といわれますが、数は多いですが、2008年で総発電量に対する原発の発電量は24％、フランスは77％、スウェーデンでは42％、韓国は34％となっています。

日本の原発依存度は高いとはいえないのです。

しかし、日本は国土面積に比べ総発電量が大きく、家庭用も産業用も電気に依存し過ぎていることは誰も口にしません。

日本は山がちで人口密度が高く、フランスの可住面積は日本の3.5倍、スウェーデンは日本よりも国土が広いのに人口密度は日本の1／10以下、フランスやスウェーデンは「土地がある」ということです。

原発を建設するにも好都合ということですが、一方の日本は土地は無く、土地が足らず埋め立て、干拓などを行い可住面積を水増ししているという現実があります。

日本は発電所建設の土地を確保するためにカネがかかり、周辺住民を懐柔するためにカネをばら撒きます。

原子力発電に限らず、日本では発電所の建設にはカネがかかるという事実があります。

災害対策費、人件費などいかなる発電でも日本ではカネがかかるのです。

にもかかわらず、原発事故以後節電が声高に訴えられていますが、日本では無意味に電気は使い放題状態です。

非常識な反原発の議員センセイですが、「原発を無くす」というのは土台無理な話です。

先述したとおり、原発の発電量は24％を占めており、これに代る発電は作ることはできません。

それに、原発は一度作れば半永久的に保守しなければならず、簡単に原発を無くすことは不可能です。

石炭、石油、天然ガスは世界的需要が高まり価格は高騰。日本ではアベノミクスなる輸出系大企業優遇政策で燃料費は高まるだけです。

原発を無くすと電気料金は跳ね上がることになりますが、脱原発を口にする政治家は誰もこの事実を口に出しません。

このように反原発の闘士気取りの元タレントは、初登院と同じ「非常識」な話を口し、めでたく議員センセイとなったのです。

夏に出やすい日本の幽霊ではありませんが、議員センセイ、幽霊の正体見たり枯れ尾花のようにならないように願うだけです。

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