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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :03/29/10:23

07311446 隠れたヒーロー ~東日本大震災~

東日本大震災で南三陸消防署で署員が津波に呑まれ、志津川湾を約3時間、10キロ漂流し、漂着した中学校で中学生達の献身的な行為で一命をとり止めました。

濁流に呑み込まれた瞬間、助かった署員は死を覚悟したそうです。

当時、消防署には5人がおり、胸元まで迫る水に声も出せず、机の上に立ちすくみ互いに目を合わせたのが最後となりました。

この署員は3月11日は非番で、地震発生直後非常召集で署に駆け付け指令室で情報収集に当たっていました。

海岸から1.5キロ、浸水想定区域外で避難する決まりはなかったそうです。

「津波が水門を突破した」と町役場の対策本部に詰めていた副署長から無線連絡が入り、監視モニターの映像は直後に途切れたそうです。副署長は殉職されました。

「津波だ!」叫びとともに2階の指令室に濁流が流れ込み、とっさに流れてきたタイヤにつかまり志津川湾に流されました。

瓦礫を手繰り寄せるこを繰り返し、流され続け、3月11日18時半頃、南三陸町立戸倉中学校に隣接した時計部品製造会社に漂着し、同社の社員が助けあげたそうです。

当時、低体温で意識が混濁、同社には中学校から避難していた生徒や教職員約70人がいました。

養護教諭の指示で服を脱がせマッサージ、男子中学生3人が制服を脱ぎ半袖短パンで署員を温めたそうです。

中学生に出来ることではありません。

戸倉中学では海辺の学校ならではの備え、救命救急講習が行われており、中学生たちはいつそれが役立つからわからないが必要性を理解していたようです。

法律でいじめ対策を行おうとするのはわかりますが、命に対する教育が行える〝現場〟があるにもかかわらず、それを無視するのは果たしていいことなのでしょうか。

復興が遅れ、被災地に大きな負担を強いるのは政治だけの責任ではないと思います。

犠牲者への追悼を込め、私たちは被災地の教訓を生かさなければならないのではないでしょうか。

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