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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/17/04:45

05190800 疑惑の決定 ~F-35で本当にいいのか?~

防衛省/空自は次期戦闘機に大方の予想通りF-35に決めました。

しかし、その選定はお粗末そのもの。選定前からF-35ありきの手法は、国民を愚弄するもので看過できるものではありません。






遅延が伝えられるF-35の開発スケジュールですが、さらに遅延し防衛省の要求した2016年度中に納入できなくなった場合、どのような措置を講ずるのか何も決められていません。これだけでも、いかに杜撰な選定だったのかわかります。

博物館の代物となったF-4をさらに延命して、現場に負担を掛けようとでもいうのでしょうか。

常識のある国防を担う者であれば、最悪の事態を想定し対策を講ずるのは至極当たり前のことです。

まず、いかにF-35ありきで選定がなされたかです。

評価に関しては〝オペレーションズ・リサーチ〟が採り入れられたそうですが、数学的・統計モデル・アルゴリズムなどを利用して結果を算出するものですが、実戦配備どころか少数の試験機のみのカタログスペックの数字を、実戦配備され実動状態にあるFA-18やタイフーンと比較したとは、「比較」と言えるのでしょうか。

カタログ・スペックで高性能と言われて、納得する人間などどこにもいません。

この数値は、平均故障発生時間の数値でも、いかにF-35ありきで審査が行われたかわかります。

実動しない機体と実動している機体ですので、それを比較するのは馬鹿げた行為だというのを私が説明するまでもありません。

防衛省は、「少数のパイロットが試乗した感想を反映させるのは公正な選定にマイナスになる」と、パイロットの評価は完全に無視しました。

試乗が行われないのは、空自戦闘機選定では初めてのことです。

世界中どこを見回しても、戦闘機を試乗しないことはなく、歴史的には旧共産主義陣営が旧ソ連から戦闘機を押し付けられて導入した時くらいしかありません。

まとまな神経をしていれば、テスト機を本国に持ち込み、長期にわたりテストが繰り返されます。

その国の気象条件や運用環境下で、カタログ・スペックの数字が出るのか厳密に試験されます。

100円ショップで買い物するのではないのです。安くはない航空機を、こうした条件もクリアせず机上で数字を並べて決めたとは信じ難い暴挙と言えるでしょう。

陸海に比べ、こうした欲しいものに駄々をこねるようなことをする空自です。

実のところ、戦闘機は一流どころを揃えていても、後方はボロボロというのが空自の本当の姿です。

私が現役時代、空自は64式小銃が十分に行き渡らず、M-1カービンがあったというのですから驚いたことがあります。

ですから、空自隊員は64とカービンの射撃を体験できるという特典(?)がありました。

東日本大震災でお気付きになった方もいると思いますが、空自にはいまだにボンネット式のトラックがあるのです。

「もったいない」精神が浸透していると言いたい所ですが、目に付く所では新鋭戦闘機を飛ばし、その陰では骨董品が幅を利かせるという珍妙な集団航空自衛隊なのです。

戦闘機がスクランブルする映像が流され、最前線で国防の任に就く航空自衛隊というのは、空自のプロバガンダです!

振り込め詐欺に騙されないようにするのと同じで、正面装備に騙されないください!

ついつい熱くなり、事実を書き過ぎたかもしれません。

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