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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/25/16:41

03111446 東日本大震災

東日本大震災から3年になります。

まだ3年なのか、もう3年なのか、人それぞれ受け止め方は違います。受け止め方を云々する気は全くありません。

しかし、不幸にも震災の風化が始まっています。私も1の付く日に震災について取り上げてきましたが、敢えてそれを止めました。

風化が激しく、個人的にできる被災地支援を続けようと考えたからです。






あの日、あの時、皆さんは地震・津波にどのような思いをされたでしょうか。

私は、関東地方に住んでいるため、大きな地震に揺られながら「関東大震災」を体験しているものと錯覚しました。

NHKを批判される方が少なくありませんが、私は震災・震災後、NHKの報道姿勢には感動し、被災地出身者の一人として感謝しています。

そのNHKが『NHKスペシャル』で先日、『震災ビッグデータfile3“首都パニック”を回避せよ』という内容が放送されました。

正直なところ、都市住民の弱さを知り非常に怖い思いをしました。

あの日、私は役所で打ち合わせをしていました。

地震を感じ揺れが大きくなりだし、役所の職員が「古い建物で倒壊の危険がありますから屋外に避難していください」と誘導され外に出ました。

その途端です。揺れが一気に大きくなり、荒波に揉まれるような揺れとなり、私は先述しました「関東大震災」が起きたと思ったのです。

余にも激しい揺れでしたが、頭はこれまでの経験からパニックに陥りながらも冷静でいられる部分が残されていたようでした。

(揺れがおさまったら直ぐに携帯電話で家族の安否確認をしよう)そう考えていました。

それは、揺れがおさまってすぐは、誰も携帯電話で安否確認する余裕などないはずです。人間は大きな恐怖体験をすると言葉を失います。

大きく揺れている最中は悲鳴すら聞こえず、ガタガタと揺れる音だけが響き渡り、その音だけが耳にこびりつきます。揺れがおさまってから時間が経てば経つほど冷静さを執りも出した人は、電話を使用する人が増えるのは明らかで、携帯電話が使えなくなるのは明らかだったからです。

幸いにもすぐに電話ができ、安否確認もできました。

次に私が考えたのは、速やかに自宅に戻ることです。

これまでにも大きな地震の後は、鉄道が不通になるのは明らかです。

自宅まで約6~7キロ。歩いても1時間ほどで帰れる距離です。仮にこれが20キロ、30キロだったとしてもすぐに帰ることを考えたと思います。

動かない鉄道の再開を待つか、タクシーを利用するか考えるところですが、地震で、それも経験したことがないような大きな揺れです。鉄道が不通になることから、それを見越して自動車で動き出す人もいるだろうと推測し、歩きを選択しました。

冷静に対応していたようですが、役所から自宅までの道順がわからなくなり、道に迷ってしまいました。冷静でいられたつもりですが、やはりパニック状態になっていたようです。

なぜ自宅に一刻も早く帰ることを考えたのか…それは、駅に人が集中するのは明らかで、一刻も早く人ごみから遠ざかりたかったのです。動くにも動けなくなる前に動きたかったのです。

NHKスペシャルでは、主要駅の1キロ圏内に20万人以上が滞留していたことがわかったと伝えていました。

一部ではパニック状態となり、一触即発の状態だったそうです。

道路は渋滞し、救急車が到着するまで時間がかかったこと。その一方では、タクシーが混雑していない裏道を使って、普段と変わらない時間で目的地に着いていたことなど、大変興味深い内容でした。

救急車の移動が時間がかかり、タクシーは時間がかからなかったのか考えると、救急車は緊急車両のためサイレンを鳴らせばいかなる車も道を空けます。ですから、裏道を使うなど考えることはないでしょう。ですが、タクシーは渋滞に巻き込まれれば客の負担となり、渋滞を避けるために裏道も熟知しているのは当然です。この差が、移動の時間に差がついたと私は思いました。

救急車、役所の車ですから普段の努力は主要道を覚えれば済みます。まさにお役所根性が、この時間の差を生んだのです。

番組ではビックデータを災害時に活用するような検討がなされていると伝えていましたが、私はビッグデータは災害時、救援当局にのみ提供すべきであり、一般には公表を控えるべきだと考えます。

情報の公開で、余計なトラブルを招くよりも被災地の救援を第一に考えるべきだからです。

生き残りたいか、生き残りたくないのか、それがサバイバルの基本になります。

歩いて移動するとして、大人の歩行速度は時速約5キロとされています。

東京駅から5キロ圏には、北は日暮里駅、西は千駄ヶ谷駅、東は江東区スポーツ会館、南はレインボーブリッジがあります。10キロ圏では、北は足立区西新井、西は高円寺、東は江戸川区船堀橋、南は大井JCTになります。

2時間歩き続けて、これだけの移動が可能なのです。〝歩き難い「靴」だったらどうする〟と指摘されるかもしれませんが、パニックに巻き込まれるよりも歩き難い靴でも歩く選択をするのがサバイバルです。

帰宅後、テレビでは津波により東北の沿岸部、子供の頃に遊んだ場所もありましたが、「壊滅」という言葉が使われていましたが、「壊滅」という言葉から、どういう状態なのか想像もできないでいました。

ただ、港や沿岸部の車が流される後継を目にして、犠牲は「万単位」になることは容易に想像できました。

壊滅…数多の人々の暮らしがあるはずの土地が、何もかも無くなるとは想像しても現実のイメージは浮かんではきませんでした。

私は被災地に対する無関心は非常に危険であると思っています。

自然災害はいつ・どこで起きるかわかりません。つまり、誰が被災者になっても不思議はないのです。そして、戦争の危険性も高まる中、戦争となれば地域だけでなく国家として被害が及ぶため、国による対応が私たち一人一人の生命・財産に影響します。

それでもまた無関心でいられますか?

その選択を私たちは迫られているのです。

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