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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/24/20:55

05011446 文化文明への強さを持たなければならない

震災直後、世界各国・各機関からの支援の申し出がある一方、眉をしかめたくなるようなことも起きていました。

アメリカのニュース専門放送局、FOXニュースが日本の核施設として「Shibuya eggman」を紹介していました。

渋谷の繁華街に核施設があるなど、我々日本人ですら初耳でした。




このような記事はFOXに限らず、イギリスの大衆紙『ザ・サン』(日本では東スポのようなものです)では、「東京から逃げろ!」との記事。

『サン』では、東海道新幹線に並んで乗り込もうとする人たちの写真を掲載し、「東京を脱出する新幹線に数千人が乗り込んだ」とのキャプション付き。さらに、花粉症でマスクをする多くの日本人の写真まで掲載し、東京では福島第一原発からの放射性物質の拡散に備える人であるかのような印象付けをする始末。

マスクをする日本人の姿を利用したのは『サン』だけでなく、ヨーロッパのメディアでも見受けられたそうです。

『サン』では、東京から脱出できず餓死した英国人女性が居るとまで報道していたそうですが、他にも「死の帝国」とか、中国では地震の原因は「地下核実験の影響」とまで伝えていました。

流言飛語により関東大震災では大きな被害をもたらすことになりましたが、関東大震災当時はラジオ放送はなく、情報の伝達(通信)手段は電報と新聞だけに限られていました。

関東大震災では、新聞は被災し印刷ができなくなり、情報の伝達手段がなくなってしまい、流言飛語が飛び交う素地があったのです。

それではなぜ、東日本大震災では関東大震災と同じようなことが起きたのか。

現在の私たちの社会生活は情報が氾濫しています。

しかし、その情報が流れるには「媒体」が必要となります。テレビ・ラジオ・新聞・インターネット・電話など多くの「媒体」がありますが、そこには電気などのエネルギー源や機器等が必要となり、それらの物がなければ私たちは関東大震災当時のような情報の伝達手段が枯渇した状況下に置かれるのです。

こうしたことから、数字を取るためにメディアは少ない情報を利用し、それを伝達しようとするのですから憶測や推測から記事が書かれ、現地は厳しい状況であるにもかかわらず常識的に「?」の記事が罷り通る事態となります。

災害を怖れるのは人間として当たり前のことです。しかし、ただ怖れるだけで備えを怠ることは自殺行為です。災害に備え準備を怠らないでいることは簡単ではありませんが、それを乗り越え我々は備えるべきです。

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