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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/23/17:34

12311200 年末の大騒動

『計算されたリスクを取れ。それは軽率な猪突猛進とはまったく違うのだ』

『1パイントの汗が、1ガロンの流血を防ぐ。「急く」とは、きちんと偵察をせず、援護火器を準備せず、すべての要因を活用していないことを言う。こんな戦闘計画は戦闘開始までは早いが、片をつけるまで結局長くかかる』

これは、私が敬愛するジョージ・S・パットン将軍の遺した言葉です。

知るはずも無いでしょうが、安倍首相にご教示したいです。






安倍首相が靖国神社を参拝しました。

中韓の反応は織り込み済みだったでしょうが、米国の反応は予想外だったようです。

日本人の多くは、どういう訳か「靖国神社」となると目の色が変わります。

しかし、靖国神社をどこまでどう理解されているのか非常に不安になります。

靖国神社問題は、以下の3点があります。
○侵略戦争の象徴でもあり、これを認めると軍国主義の復活に繋がる
○政教分離に違反する
○外国が批判している

日本人の宗教観は、不幸な死に方をした人は手厚く葬るというものがあります。戦没者については、死者をしのんで、悼み悲しむ「追悼」をし、功績などを世間に知らしめるために「顕彰」し、霊を慰める「慰霊」を行います。これをすることが、日本人は精神的に落ち着きません。戦場となった地で現在も、遺骨収集が行われているのは、こうした宗教観によるものと言えるでしょう。

第二次世界大戦は日本の「侵略戦争」だったのか、それとも「防衛(自衛)戦争」であったのかは、個々人の歴史観や認識の違いから様々な意見があります。戦争を善悪で定義付しようとするのは、主観の問題ですから今回は取り上げませんが、戦争ではっきりしていることは、日本が「敗北」したということです。敗れたからこそ、〝勝てば官軍 負ければ賊軍〟ということになっているのです。

靖国神社が問題視されたのは、かつての中曽根政権時代、左翼系の人たちは「靖国参拝によって軍国主義が復活する」と自民党が軍国主義を復活させるかのような批判をしていました。

しかし、現実的には軍国主義は復活していません。安倍首相にしても、右へ急旋回してはいますが軍国主義を復活させるような動きは見られません。ちなみに、現在の左翼系の人たちは「侵略戦争賛美」という批判に変わっています。

政教分離から靖国神社参拝は問題視される面もありますが、そもそも政教分離は「政治の宗教への介入の阻止」を目的としたものであり、「宗教の政治への介入の阻止」ではありません。しかし、宗教に囚われ平和を見出せない国家があることも事実です。

靖国神社の問題の一つにA級戦犯の問題があります。A級戦犯とは、ポツダム宣言第6条に基づき、極東軍事裁判所条例第5条により定義された戦争犯罪に関し、極東軍事裁判により有罪判決を受けた者を指します。

東京裁判については否定的な考えの私ですが、「戦争に敗北した結果として数百万の国民を犠牲にした」国内政治の責任について全く論じられていないのは、日本人として恥ずべきことです。

大企業の経営者が経営に失敗し、数千人の従業員が路頭に迷うようなことになれば、経営陣は株主から、その責任を追及されるのは当然のことです。

戦争に向かわせた政治責任を追及されるべきであり、その責任を取るのは武士道を重んじる国家としてあるべき姿ではないでしょうか。

「東京裁判」という戦勝国に押し付けられたものではなく、国内政治の責任追及は行われなければなりません。

しかし、日本はそれをせず米国の同盟国となり冷戦構造に組み込まれました。

この政治責任の追及がなされず、曖昧なまま現在に至り様々な問題が噴出しているのが「今」なのではないでしょうか。

北方領土を解決しようとしたのか。竹島問題を解決しようとしのか。尖閣諸島は戦略を立てた上で、現状となっているのか。

それを棚上げにして、いわば無視した結果が今なのです。靖国神社もそうです。

安倍首相は靖国=アーリントン国立墓地だとの見識を持っているようですが、アーリントンは「あらゆる宗教・宗派。宗旨による埋葬を許容」しており、靖国神社とは根本的別次元の存在です。

安倍首相の靖国参拝は、米国の批判を招くだけでなく、日韓関係で国内世論も問題視されていた韓国の朴槿惠に対日批判の材料を提供しました。弾薬提供は認められますが、対日批判の材料を提供したのは、日本国の首相として大失態です。

以前、お話しましたが、オバマ大統領は親中派です。それすらも読めず、靖国参拝を自重するように繰り返していたホワイトハウスを無視し参拝したことは、軍国主義の復活どころか日本はイスラエルのような国家になる覚悟をしているのかということです。

大晦日だというのに、このようなことしか書けない国であることは非常に憂慮されることです。私たちの未来はどうなるのか、それは来年も注視していかなければなりません。

より良い年となるよう心から祈るのみです。

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