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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/19/00:53

05111446 人間やめますか?

国家は国民の安全を確保することが義務です。

常に多種多様な脅威に備え、脅威に対処できるよう常に準備を怠らないように努めなければなりません。

当然、災害についても同様です。




日本に敵対する国家等による武力による威嚇には毅然とした態度で対応し、武力攻撃が行われた場合には被害を極限する努力が必要です。

日本を地政学的視点から、地上兵力の大規模な着上陸作戦、ゲリラ・特殊部隊による攻撃、シーレーンへの攻撃、航空機による攻撃、弾道ミサイルによる攻撃等が想定されます。

しかし、日本人ことに政治家はこうした脅威に対し正しい認識を持っていません。

国防という概念は日本人には希薄で、非現実的な非暴力・非軍事力が「平和を導く」という宗教のような平和主義者が闊歩しています。

尖閣諸島では中国が牙を研ぎ、北朝鮮は日本に牙を剥いているというのに「有りそうも無い脅威に無駄な金を出している」と発言します。

国防は短期間で創造できるものではありません。長期にわたり醸成しなければならないものです。これすらも、日本人は認識していません。

国防は金をかければ抑止力が高まり危険が減り、金をかけなければ抑止力が下がり危険が増大するという基本的な知識すら有りません。

原発事故の想定の甘さに似ていないでしょうか。

日本は冷戦時代、米国の傘の下でヌクヌクと「核戦争」など起きるはずは無いと思い込み現実に目を向けることはありませんでした。

冷戦が崩壊しても、日本は新しい日本の行く末を模索すらせず現状維持に汲々としていました。

現実はというと、冷戦の崩壊は新たな脅威を作り出しました。

大量殺戮兵器によるテロ。生物剤・化学剤の撒布、航空機による自爆テロ、輸送機関へのテロ等すでに実行されたものや、今後起こるであろうと思われるダーティ・ボムの使用、原子力施設への攻撃なども予想されます。

これだけではありません。東日本大震災のような大規模災害、現在世界的脅威となりつつある鳥インフルエンザ等の感染症の拡大など国が備えなければならない脅威は多種多様なものがあるのです。

こうした脅威に対処するため、重要施設の防護も必要となりますが、日本人はこの重要施設もまた無理解です。

重要施設を挙げてみます。

原発はみなさんもおわかりでしょうが、国会等の政治中枢、行政機関、防衛省など国防の中枢を民間の非武装の警備員がガードしているのですから、現実無視というか私からはぶっ飛んでるとしか言い様がありません。

証券取引所、発電所、化学工場、放送局、通信設備、駅、港湾、空港、流通施設等その数は厖大な数にのぼります。

通信設備では、今話題のスカイツリーはどのような警備が行われているでしょうか。行かれた方はわかっていただけると思います。

これらの厖大な数の重要施設を防護するには、警察と自衛隊が協力したとしても全てを防護することは不可能です。

福島第一原発事故は、自己防衛を怠った結果です。しかし、これはあくまでも現在公表されている情報から判断できるもので、実際には地震による揺れによる被害は無かったのか。明らかにされるべき情報は数多くあるにもかかわらず、2年以上経った今でも公表されていません。

国防に無理解でも、自衛隊に無理解でもかまわないと思います。しかし、自分を守ることまで放棄するのは人間をやめることになると私は思います。

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