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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :03/29/06:29

02030800 ワンフレーズ・ポリティクス/シングルイシュー・ポリティックス

ワンフレーズ・ポリティクス:一言で表現するキャッチフレーズ的な言い回しを多用する政治手法

シングルイシュー・ポリティックス:反戦・反増税など一つの問題のみをめぐる政治運動






端的な表現はわかりやすく大衆ウケしますが、私が眉唾物だと話題にする「威勢のいい話」と酷似しています。

これを多用して国民ウケだけで長期にわたって政権の座にあったのが、小泉純一郎という政治家です。

「自民党をぶっ壊す!」と公言してウケていましたが、私は田中真紀子氏を外務大臣から退けた時点で、小泉純一郎の能力の限界を理解しました。

自民党の総裁が自分の所属する政党を「ぶっ壊す!」というのですから、確かにカッコイイです。でも、ぶっ壊した後をどうするかは小泉純一郎は何も説明しませんでした。

国民はカッコヨサだけで支持し、その結果、長期にわたって政権の座にあったのです。

金融緩和で大幅な円安が進み、輸出企業の懐は肥やされ、株価は異常な高値を記録。しかし、日本型である年功序列や終身雇用を崩壊させ、派遣労働の解禁で労働者の三分の一が非正規社員となり、労働意欲の低下だけでなく技術の低下を招くことになりました。経営サイドは、それらには目をつむり、懐を肥やすだけに躍起となっていきました。

日本はカネがあれば善で、カネが無ければ悪という中国のような思考が定着してしまいました。

自衛隊に関しては、運用態勢確立、武力攻撃事態対処法など法律が制定されはしましたが、当ブログを立ち上げた理由の一つであるイラク派遣を断行。小泉純一郎は、「派遣ありき」で事を進め、自衛隊に自己展開能力も無く、武装も制限するなどして「非戦闘地域」などという詭弁を弄しました。

戦場に自衛隊を送り出しておきながら、「非戦闘地域」と騙り、交戦規定すら検討せず、現場指揮官に大きな負担を強いました。

憲法という前時代的な制約をそのままに、イラク派遣を実行したのは認めますが、イラクにはありもしない大量破壊兵器の存在情報で他国を侵略し、ブッシュ政権はイラクを民主化しアラブに民主主義を根付かせようと、キリスト教的傲慢さがあったのは事実です。

にもかかわらず、米国に盲従した失態があったのは事実であり、小泉純一郎は米国にいたずらに尻尾を振って愛想よく振舞う「犬」のように日本をさせてしまいました。

当時、ドイツとフランスは米国に対し開戦理由の提示を求めましたが、情報開示がなされずドイツ・フランスは参戦しませんでした。

英国は後にイラク参戦を過ちであったと明言しましたし、米国は開戦ありきで情報操作していたことを認め、当時の国務長官は「消せない過ち」だと告白しました。

日本はというと、当時の福田康夫官房長官が、日本はイラクについての情報が全く無かったこと。米国からも情報提供が無いまま、闇雲に指示したことを明らかにしました。

日米首脳の「トモダチ」感覚で、同盟の重要性を二の次にし、やがてはこの米国支持がアルジェリアでの事件を招きました。

東日本大震災で地震・巨大津波、原発事故と複合災害をもたらしました。原発事故の事故対応のミスはありましたが、想定外という見積りの甘さ、事故に直面し政治は脳梗塞を起こし被害を拡大させました。

最悪だったのは、政権の座にあった政治家たちは自分のミスを原発の危険性とすり替え、反原発運動を歓迎すらしたのです。国民の生命・財産を守るべき政治家が、自己保身のために反原発を利用し原発を稼働させない状態にしました。

総電力需要の三割を賄っていた原発を無視し、老朽化した火力発電を再稼働させ、現在は化石燃料依存度は九割を超え、再びエネルギー危機が起きた場合、日本は取り返しのつかない状況下にあります。

火力発電に使用される液化天然ガスは産出国が分散され、エネルギー危機のリスクは分散されているかのようですが、備蓄設備はなく非常時を考えたら、背筋に冷たいものが走ります。

私は原発に対し、反原発でも容原発でもありませんが、原発のリスクを考えると、段階的に原発を減らすべきと考えています。

しかし、東日本大震災で社会が混乱し、化石燃料の依存度が高まったこと、尖閣諸島の危機を考えると、小泉純一郎の言う「反原発」を支持するわけにはいきません。

小泉純一郎の「反原発」は、耳に心地いいものであるかもしれませんが、それでは「反原発」の暁には、何をもって代替エネルギーとするのか、小泉純一郎はそれについては何も語ってはいません。

これを無責任といわず、何を無責任というでしょうか。

これが、都知事選で起きている茶番劇です。

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