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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/25/07:29

08111446 言葉の軽さ

公益財団法人とは、行政庁から公益性を認定された財団法人で、非課税となるなど税制上の優遇措置を受けることができます。

『日本生態系協会』という公益財団法人をご存知でしょうか。






パンフレットによると、『日本生態系協会』は〝自然と伝統に囲まれた美しいまちと、子どもたちの笑顔が輝く暮らし。日本をそんな持続可能な国にすることが、私たち公益財団法人日本生態系協会の目標です〟だそうです。

ここの会長が、昨年8月に恐るべき内容の話をしています。

「放射能雲の通った地域にいた方々は、極力結婚しない方がいい」

「日本をリードする議員のための政策塾」なる講演での発言ですが、ロシアのチェルノブイリ事故を引き合いに出し、日本でも原発事故による内部被曝がもっとも懸念されると強調し、「放射能雲が通った、だから福島ばかりじゃございませんで、栃木だとか、埼玉、東京、神奈川あたり、だいたい2、3回通りましたよね、あそこにいた方々はこれから極力、結婚をしない方がいいだろうと。結婚をして子どもを産むとですね、奇形発生率がドーンと上がることになっておりましてですね、たいへんなことになるわけでございまして」飛び出したのだそうです。

原発後、様々な情報が飛び交いました。

専門家でもない人が放射能・放射性物質などを論じ、このような差別発言も多々見られました。

この会長、調べてみると獣医師なだけで放射性物質等の知識はありません。

発言の信憑性よりも、似たような光景が昭和20年8月以降、この国で繰り広げられたことを思い出すべきです。

被爆者差別とは、進学・就職・結婚・市民生活で差別が行われていました。

原爆症が伝染したり遺伝したりといった誤った認識が昭和40年代末まで続いたのです。

それが、時間の経過とともに原爆について考えなくなると人々は差別していたことを忘れてしまいました。

その光景が再び日本に舞い戻ってきたのです。

成長が無いといいますか、同じことを繰り返すのでしょう。愚か過ぎはしないでしょうか。

「ピカドン」という言葉をご存知ですか?

原爆の炸裂時の強烈な閃光と、それ続いた音速を超える猛烈な爆風から「ピカドン」と言われました。

戦時国家とへいえ、日常生活を送る人々の頭上に何の前触れも無くピカドンが起き、数万の人たちが亡くなり、時間の経過と共に同じ数の人々が亡くなりました。

私たちは広島や長崎の当時の人たちと同じ状況下に置かれていることを、誰も気付いていません。

北朝鮮や中国が発射する核弾頭を搭載したミサイルが、いつどこに落下してくるかわからないのです。でも、誰もそれを問題・脅威だとは考えていません。

獣医師である『日本生態系協会』会長は、発言について釈明しかしていません。

「議員の方から文書で指摘を受けましたが、差別発言ではまったくありません。もっと大きな問題を言っており、事故の重大性をきちっと認識する必要があるということです。26年前のチェルノブイリでは、奇形児が生まれたり、発がん率が上がったりしたことが現実にありました。日本の場合も、原発事故の後では環境が違っており、安易な考えで結婚することは危ないと言いたかったわけです。結婚するときは、十分に注意して下さいということですよ」

懲りていらっしゃらないようです。
公益性のある団体の「長」が、このような軽々しい発言をして許されるのでしょうか?

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