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憂い next ver.

新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/25/14:08

05230800 正しい判断で警備を固めるべき

特攻隊として戦死された方々を愚弄する気はありませんが、特別攻撃隊として必死の戦法の採用は戦術を立てる軍人として無能さの象徴であり、最も恥ずべきものです。




日本では珍しく原発テロ対処訓練が公開されました。

原発テロに警察当局は銃器対策部隊とSATの二段構えで対応するようですが、SATは大都市に偏在しており、テロに対応するには時間のロスが大きなものとなり有効である対策もまったく無駄なものとなります。

仮に福島第一原発を狙ったテロが起きた場合、もっとも近い千葉県警のSATが対応します。

福井県の美浜、高浜には大阪府警、鹿児島の川内には福岡県警のSATが対応するとされています。

100キロ、200キロと距離のある原発で起こるテロに、どう対応しようとしているのか全く見えません。

ゲリラ、コマンドなどの原発襲撃に、警察の装備で対応できるのかという疑問もあります。

九州南西海域工作船事件では、北朝鮮の工作員がAKS-74突撃銃を乱射、RPG-7(携帯対戦車擲弾発射器)2発の発射も確認されています。

銃器対策部隊はMP5を装備しており、至近距離での戦闘、弾幕を張ることに主眼を置かれた銃器であり、銃器対策部隊の公表された写真等を見ると予備弾倉をほとんど持たないようです。

対するテロリストはAK-74とRPG-7で武装していることでしょう。

AK-74はボディアーマーを貫通する能力があり、人体に命中した場合、射入口は小さいものの射出口が大きく筋肉・血管などを大きく損傷させ治療が困難との報告もあります。

このような装備のゲリラ・コマンドに、警察の装備で対応しようとするのは、死を以て対応を強要する特攻作戦と同じではないでしょうか。

日本では国内のテロ活動には警察が対処し、テロ犯の武器等を考慮し自衛隊の対応が必要かどうか首相が判断するという悠長な二段構えを考えています。

自衛隊の警護出動に原発は含まれていません。

原発だけでなくテロに対し、警察・海保だけで対応するのは当然無理であり、早急な検討が必要なのは言うまでもありませんが、こうした現実はまったく無視され日本は先に進もうとしています。

国内には宗教のような平和主義がはびこり、個人の自由という偏狭な視点で誰もそれに対し疑問を口にしません。

個人の自由なのか、公共の安全なのか、そのどちらが重要かは説明など不要のはずです。

原発に出入する人間の思想や背後関係など一切調べられていないなど、この国は東日本大震災を経験してもなお旧態のままなのです。

もっとっも憂えべきは、誰もそれに対し怖いとも感じていないことです。

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