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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/25/20:04

02230800 北の核は東アジアを危機に陥れるだけ

北朝鮮(以下、「北」)の3回目の核実験が行われましたが、日本人は冷めた反応を見せていますが、隣接する韓国もまた冷めた反応です。

これでは北の思う壺。北が核保有したことは、どう東アジアを変えるのか考えた時、私は背筋が凍る思いです。




北の核兵器と射程10,000kmを超えるとされる弾道ミサイルにより、これまでの安全保障政策は変更が求められます。

射程が10,000kmを超えるミサイルは、北から東に向けてミサイルが発射されるとアメリカ大陸中部まで到達します。西に向けられれば、ポルトガル領アゾレス諸島まで到達します。

これだけの武器を手にした北は、これまで以上に強気の外交に乗り出すでしょう。完全に上から目線で物を言ってくることでしょう。

それを裏付けるように、鄭承兆(チョン・スンジョ)韓国合同参謀本部議長は「核保有国となった北朝鮮が韓国を核攻撃する兆候があれば、先に北の核基地を叩く」と国会で主張しました。

勇ましく聞こえる主張ですが、これは「核攻撃する兆候がなければ先制攻撃はしない」と意味しており、北の核保有を黙認すると受け取れます。韓国の弱腰を物語る一言です。

しかし、先制攻撃に踏み切る場合も韓国単独では難しいのは軍事的常識です。

先制攻撃には米国との共同作戦となりますが、長射程の弾道ミサイルと核兵器、韓国内の在韓米国人などを考えると、米国は共同軍事行動を取るか疑問が浮かびます。

韓国にすれば、同族が核兵器による攻撃などするわけが無いと高をくくった発想なのですが、いかんせん中国以上に何でもありの国家ですから、これは油断以外の何物でもありません。

米国にしても、北の核攻撃の危険性よりも、「イランの核」の方がより米国にとって危険であり、北がイランやテロリストに核を売りつけるようなことでもしない限り核保有を黙認する可能性もあります。

こうした疑いは、米国が日韓に極秘のまま北と接触していたことが明らかになったように、米国の動きは予測できません。

こうなると、北の核保有に笑いが止まらないのは中国です。

北の核技術の輸出は海上ルートではなく、航空ルートが使われていたのが明らかで、北から中国領空を通過していたと思われ、北の核保有(開発)を容認していたと事実が浮かび上がります。

日本のメディアが訴えるように中国との軍事衝突が懸念されますが、それ以上に危険なのが北の動向です。

中国には国益を配慮しますが、北には国益は全く考慮されません。何をするかわからないカルト国家なのですから、油断は禁物です。

仮に日中間の危機が高まれば、北もそれに呼応した動きを取るのは明らかであり、中国の汚れ仕事を請け負うことも考えられます。

つまり、日本へのミサイル攻撃・核攻撃・テロ攻撃を北が同時多発的に行うことも考えられるのです。

北の核保有は朝鮮半島の危機で米国の軍事介入を阻止する可能性が生まれ、日中衝突では中国の尖兵となる。北の核保有は、重大な結果となることを日本人はどれほど理解しているのでしょか。

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