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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/20/19:14

12290800 元自衛官流対中国脅威の見方

中国残留日本人問題は、当時の日本の国家方針であった棄民が実行され生まれた悲劇です。

戦争末期、中国大陸・朝鮮半島に殺到したソ連軍を前に中国に駐屯していた日本軍は撤退し、残された邦人たちは必死で帰国すべく努力しました。

私の知人に、残留日本人二世がいます。彼と中国の話をすると面白いことが聞けます。日本人と中国人の思考が半分ずつであり、そうした視点で日中関係を眺めているので、私には新鮮なものを感じます。






彼が「中国は四千年の歴史というけど、四千年の歴史は賄賂の歴史だった」と言ったことがあります。彼によれば、支配した側が皇帝でも共産党でも根本は何も変わっていないというのです。

近年、儲けたカネでアジア征服を目論んでいるようですが、中国を見るといろいろな問題を抱えたままでいることがわかります。それを報道しようともしない日本のメディアも理解できません。

中国の大気汚染だけでなく、環境問題は深刻化しているはずですが、こうした問題で多くの中国民衆は不満を抱いているはずです。
 
この不満を中国共産党は、民衆の目を逸らすための〝何か〟を必至で模索しているはずです。そこで、考え出されたのが国内法で処理できる「防空識別圏」の設定です。しかし、お勉強不足の彼等は防空識別圏の意味を理解しないまま設定したものですから、世界中から顰蹙を買ってしまいました。韓国は中国に対抗するために防空識別圏を拡大しましたが、これに関しては中国よりもお勉強しているので世界の反応はほとんどありませんでした。

しかし、世界から顰蹙を買っても問題提起できたことは、中国共産党にとっては一定の成果が得られたと見ていることでしょう。

中国という国は、これまでも紛争を意図的に演出し、自分たちの準備が整ったら、それを理由にして相手から奪えるものを根こそぎ奪おうとします。中国の雑技の紀元は石器時代にまで溯れるというのですから、紛争を演出するなどたやすいことです。

中国の覇権国家に対抗するために、日本、そして米国に大きな期待を寄せている国も存在しています。

でも、日本ではどうかいうと自己陶酔するような意見ばかりです。「自衛隊は最強」「中国軍の○○は鉄くず同然」などといったものばかりが目を引きます。

私には「鬼畜米英」、「贅沢は敵だ」、「一億抜刀 米英打倒」「突け 米英の心臓を」、「米英を消して明るい世界地図」等々、笑ってしまうような戦時中のスローガンと同じに見えてしまいます。

同じことを繰り返しているということは、日本人はあの悲惨な結末を迎えた経験をどこに生かしていないことではないでしょうか。

このままでは、かつて米英露を中心とする連合国と戦った戦争と同じ結果になるのではないでしょうか。

かつての戦争は気がつけば世界中を相手に戦っていたなどとマヌケな結果にならないようにだけは、一国民として願って止みません。

ちなみに、第二次世界大戦で連合国として参戦した国家を参戦した年次で記しておきます。

ポーランド侵攻
ポーランド第二共和国(ポーランド臨時政府)
イギリス連邦(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド)
フランス
ネパール
イギリス領ニューファンドランド
南アフリカ連邦
カナダ
チェコスロバキア亡命政府

北欧侵攻
デンマーク
ノルウェー

フランス・ベネルクス侵攻
ルクセンブルク
オランダ(オランダ植民地、オランダ領東インド)
ベルギー(ベルギー領コンゴ)
自由フランス

ギリシャ・イタリア戦争
ギリシャ(ギリシャ亡命政府)

ユーゴスラビア侵攻
ユーゴスラビア

ソビエト侵攻
ソビエト連邦(ウクライナ社会主義ソビエト連邦共和国、白ロシア・ソビエト社会主義共和国)

日本は開戦前に、これだけの国が連合国として参戦していた事実を承知していたのでしょうか。

真珠湾攻撃
パナマ
アメリカ合衆国
コスタリカ
ドミニカ共和国
エルサルバドル
ハイチ
ホンジュラス
ニカラグア
中華民国
フィリピン
グアテマラ
キューバ
1942年以降はメキシコ、ブラジル、エチオピア、イラク、ボリビア、コロンビア、イラン、ユーゴスラビア、リベリア、ペルー、アルバニア臨時政府、エクアドル、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラ、トルコ、エジプト、シリア、レバノン、サウジアラビア、アルゼンチン、チリとなっています。

このように日本は何も知らず、世界中を相手に戦っていたのです。私たちも教育の場で、こうした国が多数あったことは教育されていません。

中国の脅威は確かに感じますが、最も脅威となるのは日本国内の無理解だと私は感じています。

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