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新・元自衛官の憂い  ようこそ、時事&軍事雑学BLOGへ!
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  • :04/25/23:14

09050800 シリア情勢

無能な国連事務総長のおかげで国連は有名無実化し、シリア情勢は混迷を深めるだけです。

私はシリア情勢に介入するのは得策ではないと考えています。

シリア内戦の裏には、宗派対立が存在し、安易な介入はイラクと同じ轍を踏むことになります。






現アサド政権は、イスラム教アラウィ派です。アラウィ派はシーア派の系統だとされますが、シーア派のどこから分派したかはわかっていません。輪廻転生を取り入れ、他の宗派と大きく異なり、イスラム主流からは「異教」とされる意見もあります。

アラウィ派はシリア全体の2割でしかありませんが、様々な面で優遇されています。国民の7割を占めるスンナ派からは恨みをかっています。この恨みが内戦に繋がっています。

内戦でアラウィ派が敗北すれば、アラウィ派は虐げられることは必至で、内戦が泥沼化しているのです。政権維持=自分たちが生き延びることであり、どんな手を使っても政権維持を目指すのは当然のことです。

国際社会では、欧米諸国は反体制派を支援しています。現体制を転覆させることを目指しており、民主主義を広めたいという考えがあるものと思われます。

ロシアはシリアの現政権とは蜜月関係にあり、シリアの地中海沿岸にロシア海軍の補給基地があり、武器輸出も行っており現政権が打倒されることは最も避けたいことです。

中国は国際社会が国内問題に関与することを嫌います。こういった国際社会の介入を許すことは、自国の少数民族問題が公になれば、国際社会が介入することに繋がり、絶対に交際社会の介入を認めないでしょう。

しかし、現実問題を勘案すれば国際社会のシリア介入は必要だと思われます。

シリアは核保有疑惑があり、核兵器が反体制派もしくは反体制派を支援するアルカイダの手に渡る可能性があります。さらに、シリアは大量の化学兵器を保有しており、マスタード・ガス、サリン、VXガスなどを保有しているとされます。

現在、化学兵器類は特殊部隊が守り保管されているとされていますが、体制が崩壊すれば、この特殊部隊が化学兵器を持ち去ることも考えられます。

リビアでは幸いにも、化学兵器禁止条約に調印し解体途中にあり、化学兵器の流出はありませんでした。

米国が介入に積極的なのが、こうした化学兵器の流出が懸念されていることがあります。

これまで明らかにされたものでは、米軍は既にシリア介入の軍事作戦は策定済みで、シリアにCIAが送り込まれ、化学兵器・生物兵器の保管場所の特定を急いでいるようです。CIAの分析では、化学・生物兵器をシリアが使用することは躊躇わないとされ、今回の使用も米国は織り込み済みだったのではないでしょうか。

緊迫した状況で、本来であれば国連が大きな役割を担うことになりますが、あのような事務総長では完全に有名無実化しているため国連に期待することは無理でしょう。

難民問題を浮上しています。難民の流入を制限・拒否する周辺国もあり、内戦以上に多いな悲劇が起きています。

無能な国連事務総長ではなく、このような時に国連に大きな発言力を持った日本人が居て欲しかった。緒方貞子氏です。

緒方氏の言葉です。
文化、宗教、信念が異なろうと、

大切なのは苦しむ人々の命を救うこと。

自分の国だけの平和はありえない。

世界はつながっているのだから。



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